ミセスローゼンの上人坂日記

川を見てをれば競漕始まりぬ



私はコンクールを見るのが好き。娘が出場している場合は別だけど。特に幼児の部は可愛い。母も子も競って着飾って来る。一人の母親が一個ずつ風呂椅子のやうなプラスチック製の椅子を抱いている。普通の椅子は高過ぎて座れないのである。審査員一人一人に順番に笑顔を向ける事に集中するあまり演奏を忘れちゃう子や、楽しい曲調の時はニコニコ笑い、悲しいメロディでは泣き顔で弾く子も居る。ギリギリまでメイクアップをして、調弦は全然してない子も居る。その中でもダントツに音程がよく、ビブラートを使って歌う喜びを知る子が、一人二人は居るから素晴らしい。
ジュニアの部でも同じ事が起こる。何とか間違えずに弾けました、という大勢の生徒に混じり、私の演奏を聴いて、今日という日を楽しんで下さい、という自信に満ちた小さなソリストが必ず一人二人居る。この曲を聞くために今日という日がある、と確実に感じさせてくれる演奏。英語で言えば、You made my day!
昨日は、ヴァン・ゲーンスのスケルツォの美少女と、フォーレ・タランテラの少年に出会えた。ファイナルで彼らを応援する楽しみが出来た。

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