山中湖へ来た時からお世話になっている後藤板金の車社長にスバルを見せに行くと、「もうぶつけねえように、電話して来ねえように。」と、ぶっきらぼうだが心のこもったはなむけの言葉をくれた。エンジンの写真も撮ってた。エンジニアの人々も周りに集まって来て、いいね、と言ってくれた。うちらの車に何があっても助けに来てくれる、ローゼン家のガレージスタッフである。車社長はうちらの顔を見ればすぐ「今度一緒にアメリカ行こう。」と言う。これほど旅の好きな人も珍しい。英語いっこも喋れなくても平気で堂々とニックと対話する。そんな人は私の周りにはうちの姉と母と車社長くらいだ。
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