ハッピーハヌカ! を叫びながら雪掻きをする老夫婦。犬は喜び庭駆け回る。完璧な平和と幸福の場面に足りない物は、炬燵と猫のみ。ハヌカというのは、ユダヤのクリスマスと言われるが性格は全く違う。”ユダヤ人の反乱祝い““エルサレム神殿の奪回記念”“異教徒によって汚された神殿の清め祭り”“光の祭り“などと聞くと、ハッピー! ハッピー!と簡単に祝えない心持ちがするが、日本人はそんな複雑な心を奥に秘めて、善も悪も呑み込んでただ美しく降る雪を寿いで生きて来た。それが日本人の最も美しい性質。それを表現する最も美しいツールが俳句。来年も俳句と共に心安らかに過ごそう。