昨日大手町の方へ行くタクシーの運転士さんが、あの神社の神輿はああで、この神社はこうで、と説明してくれた。かなり激しくぶつかり合うところもあるらしい。アップライトピアノを運んでくれた運送業者の方も、これから神輿を担ぎに行きますんで、言うてた。御安全をお祈りする。
リサイタルは大成功! 紳士淑女(紅一点)のお客様は礼儀正しく、親しみ深く、暖かく、アンコールのラロまで弾き終え、盛大な拍手を頂いた。素晴らしい人々に巡り会えることが人生の実りとなっている。共演者の愛媛交響楽団のティンパニストでピアニストの花岡まり子さんも、小さなアップライトピアノで完璧にニックをサポートして下さった。
ニックにとって2023年はブラームスチェロソナタ1番の解禁年。昨夜初めてコンサートで弾いた。子供の頃は無心に弾いていたのに、大人になってからは、技術的にはより難しい2番ばかり弾いていた。なぜかと聞くと、僕はまだ精神的に未熟すぎる、と答えた。75歳になって、技術と精神のバランスがちょうどよい時期なのか、1番を弾こうと言い出した。今回は1楽章のみ。
さ来年の1月、あしらの俳句甲子園の前後に小さなホールでリサイタルができないかと一人で考えている。いつき組のみんなにブラームスの全楽章を聞いてもらいたい。ラロのアンコールも絶品なんで、楽しんで貰えると思う。初孫のお産が無事終わり次第、それに向けて動こうと考えている。動き出せば何とかなる!
ここからは妄想の域に入る。
ニックが全身全霊で弾けるのはさあ、いつまでだろう。80までとして、そんなに時間は無い。東京と大阪でも、できれば北海道でも、小さな上品なリサイタルを開催したい。どうすれば実現するだろう。一人では無理だけど、いつき組の仲間がいれば何とかなるかもしれん。