塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

長友の負傷欠場を良い機会として捉える為に

2013-03-01 23:38:25 | 日記
 長友が先日のミラン戦で負った負傷のため、今月26日に行われるヨルダン戦への出場が危ぶまれています。

 でも、僕自身は何の心配もしていません。

 長友は近年ろくに休暇もとらず、インテルと日本代表、そしてスポンサーであるナイキやポカリスエットと
共にクリニックのい精を出してきました。

 ですから今回は体を休めてインテルで終盤戦の追い込みに全力を傾けたら良いと思います。

 これが一昔前でしたら本当に大問題でした。

 しかし今はフィテッセの安田、シュットガルトの酒井など幾らでも選手はいますし、監督からすれば新戦力を
抜擢できる大きな機会と言えます。

 ジーコが代表監督の際、最後の最後まで

 「代表の序列」

 が崩れることはなく、前任者のトルシエが秋田と中山の存在に配慮しながらも、五輪とユースに戦った選手
と共に代表に新しい息吹を吹き込んだのとは、180度異なる展開となりました。

 あまりに

 「先発とリザーブ」

 の開きが目覚ましく、腐るな、きっと出番はくるさという言葉そのものが陳腐となり、代表の士気が低下して
しまいました。

 現在の日本代表も、その動脈硬化が懸念されます。

 先日のラトビア戦で大津は確かに起用されましたし、宮市も代表キャップは2を数えます。

 しかし清武のようにまとまった時間を与えれた新戦力はさほど多く無く、アントラーズの西のようにわずか1試合
で用済みになってしまった選手もいます。

 ザッケローニ監督は就任から1年の間は、確かに多くの選手を起用し4-2-3-1と3-4-3の取り組みに
いそしんできました。

 ただその新鮮さが失われよウとしている今、この序列をもう一度見直す時期ではないかと思うのですが。



 
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3バック導入の意図を探る

2013-03-01 01:37:26 | 日記
 ネルシーニョ監督がアジアを制覇する為に導入したのが3バックです。

 最終ラインに屈強なセンターバックを3人並べることで、相手の2トップを確実の抑えれば勝機を見出せると考えたの
でしょうね。

 2006年の日本代表はリベロに宮本、両脇を坪井と中沢が固める布陣でしたが、上背と体格に勝るオーストラりアに
最後

 「ゴリ押し」

 される形になりました。

 当時の識者の多くは

 「間違えないので欲しいのは、私たちは宮本の選手としての資質に疑問を抱いているのではない。3バックで守る為に
  はもっと別の選手を使った方が良いと考えているだけだ。」

 と語っていたものですが。

 3バックは4バックと異なり、確かにサイドのオープンスペースを突かれた場合、非常に厳しいですね。

 その反面4バックでは当然の「つるべの動き」が無い分、3人のセンターバックは常に前を向いて戦えるという利点も
あります。

 サイドの攻守はいずれもウイングバックが担う形になりますが、前回お伝えしたリヒトシュタイナーの例でもわかるよ
うに、味方のオフェンシブ・ミッドフィルダーとの連携で、素晴らしい駆け上がりが可能となります。

 あくまでレイソルの場合はチャンピオンズ・リーグ用の3バックで、リーグは4バックで戦う物と思いますが、もし3
バックが好調であるならば、レッズとサンフレッチェ以外のクラブにも波及するかもしれません。

 トルシエが枕詞のように用いたフラット3。

 2002年以降もJ1全てのクラブがその影響下に置かれましたが、今はどのクラブも戦術に対して右へ倣えにはなら
ないでしょう。

 3バックが仮に潮流になったとしても、自分たちに合わないと思うならば採用しないという心構えが必要です。
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イタリア、日本で目立つ3バック

2013-03-01 01:24:53 | 日記
 イタリア、そして日本で3バックを導入するクラブが目立ちます。

 セリエAではウディネーゼとナポリが先頭を走っていましたが、昨年優勝のユヴェントスに続き今季はインテルも3
バックで戦う機会が増えています。

 一方日本では広島の3-4-2-1が浦和に波及し、今季は名古屋と柏もオプションの域を出ないまでも、3バック
を試しています。

 イタリア絡みでは、ロベルト・マンチーニもシティで3-4-1-2を実験しました。

 この背景には4バックへのアンチテーゼ、言い換えれば行き詰まりがあると言えます。

 2000年代から戦術の基本となった4-2-3-1と、バルセロナの代名詞と言える4-3-3。

 地域を問わずほぼすべての代表とクラブが4バックを敷き、サイドに活路を見出すことで相手守備陣を崩し、得点の
機会を増やそうとしてきました。

 つまり4バックをこのまま引用しても、他のクラブとの

 「線引き」

 が出来ず、同時に差別化が難しくなったという側面があります。

 ユヴェントスの3-3-2-2はやはりアンドレア・ピルロの資質全てを最大限に活かす布陣を、アントニオ・コン
テが導き出した結果と言えます。

 コンテはバーリ時代4-2-4の布陣で注目され、ユヴェントスでもこの布陣で戦う予定でいましたが、ピルロの加
入は自身が契約書に署名する以前に決まっていました。

 コンテの素晴らしい所は、自分の地位を築いた代名詞をいとも簡単に捨てたことで、ピルロを二人のインンサイド・
ハーフがプロテクトすることで、彼の視野を確保している点にあります。

 またリヒトシュタイナーの駆け上がりは本当に素晴らしく、僕はユヴェントスのキーマンは実はピルロではなく、こ
のスイス代表だと思うくらいです。

 ただこの3バックの採用は本流ではありません。

 しかし現在の戦術が再び新しい節目を迎えている事は確かだと思います。
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