塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

拝啓 森保一様

2020-01-17 19:46:17 | 日記
 タイで行われたアンダー23アジア選手権の惨敗振りから、あなたに対して多くの批判と解任論が押し寄せています。

 ここ数日、夜眠れない日が続いたのではないでしょうか。

 日本経済新聞で僚友である福田正博氏が「彼は指揮官というよりも参謀タイプ」と語っていたようですが、あなた自身もその見解に深く同意するのではないでしょうか。

 指揮官である以上、マスメディアと常に対峙しなくてはなりませんし、時には嫌だとは思いますが

 「気の利いた、見出しに載るような言葉」
 「センス・オブ・ヒュマーを通じて、彼らに目くらましを浴びせる」

 事も生じると思います。

 あなたが広島で指揮官の座を引きついたミハイロ・ペトロビッチ氏は、この観点からみて監督が語ることは、時にマスメディアを不愉快にし、時に味方に付ける、と言う点が見えてきます。

 実は私もあなたと同様で、胸の内や想像している類を他人様に漏らすことや相談することはまずないのです。

 しかし、指揮官である以上、くだけた会話が求められている、と思うのは私の思いすごしでしょうか。

 以前にもお話したことがありますが、私はあなたを聡明な人物であると考えております。

 確かに3度優勝した広島時代の礎は、ペトロビッチ氏就任時にまかれていたのでしょう。

 しかし、ぼんくらな指揮官であれば、その遺産の使い方がわからず、闇雲に自分の独自性を見出すために苦心したに違いありません。

 今のあなたには、3-4-2-1や4-2-3-1という布陣の問題や対戦相手のスカウティングではなく、かつての日本代表には無かった

 「ダブル・スタンダードへの苦慮」
 「その解決方法がまだ確立されていない」

 2点があると感じます。

 ダブル・スタンダードは2種類あり、一つは兼任で指揮を執る事、もう一つは五輪代表に顕著な

 本心であれば海外リーグの選手をもっと積極的に起用し、軸として固定したい
 しかし、招集がままならず、自分のわがままと思われるのであれば、J1の選手を軸に戦うほかない

 という、監督として太刀打ちできない招集問題です。

 確かにトルシエの時代はあなたと同様でしたが、当時の招集問題解決法は残念ながら参考にはなりません。

 赤の他人の私から見てあなたが指揮官として今必要なのは、我々の批判を半ば無視し、思い切った招集と戦いぶりに専念することであり、その吹っ切れた先に未来がある、そのように思います。
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ヴェイパー・フライに似た靴を履いてみて

2020-01-17 19:23:38 | 日記
 今日は長野市川中島にある「セカンド・ストリート川中島店」に、年明けはじめてお邪魔しました。

 購入した品は

 1・ブルックス・ブラザーズのネクタイ
 2・クリケットのネクタイ
 3・ジバンシイのカシミア・マフラー

 の3点になりますが、価格は何と2000円とわずかという安さで、実にありがたい気持ちになりました。

 僕が今回お話したいのは、上記の買い物内容ではなく、ナイキのヴェイパー・フライに似た圧底靴を見つけたので、試し履きをしてみた、というものです。

 ナイキは陸上競技用の靴だけでなく、サッカー・スパイク、バッシュも常に改良と新素材と導入していることで知られています。

 ファントム・ヴィジョンは新作が出るようですし、マーキュリアル・スーパーフライCR7は、ポルトガルだけでなく世界中の子供たちが、ロナウドの履く靴として注目していますよね。

 ロナウドからロナウドへ

 1998年ワールドカップ、初代のマーキュリアルが登場し、ブラジル代表のロナウドが愛用し、銀色を軸としたその配色に皆度肝を抜かれました。

 この年のワールドカップ得点王は、ロット契約選手であるクロアチア代表のシュケルでしたが、彼はナイキをどのように見ていたのでしょうか。

 ちなみに僕が試し履きをしたヴェイパー・フライに似た靴は、確かに素人の僕でも前方への推進力が感じられまして、正直

 「やっぱナイキはすげえや」
 「アディダスのエナジーブーストやミズノのウエーブ・ライダーなど、他の靴の愛用者もこちらに乗り換えそうだ」

 と感じたほどです。

 例えば長野パルセイロの観戦に篠ノ井駅からUスタジアムで歩くと仮定し、ヴェイパー・フライを用いたとなれば、その足取りは軽やかで実に良い運動になると思います。

 ナイキのリノベーションの粋を投入した靴が規制されるのは、残念なことに違いはありませんが。
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サッカーも酒も価格は大事ですよね

2020-01-17 01:12:05 | 日記
 アントニオ・コンテがインテルの指揮官に就任した際、マウロ・イカルディをパリ・サンジェルマンに移籍させることに合意しました。

 その背景には

 1・アルゼンチン代表ラウタノ・マルティネスに独り立ちの気配が漂っていたこと
 2・ベルギー代表ロメロ・ルカクの獲得が濃厚であったこと

 という2点の「建前」の他、既に同僚との間に軋轢を抱えていたイカルディを、まずは除外してみるという「本音」があったと思います。

 いつの時代でもアルゼンチンとブラジルは、優れた選手を欧州に移籍させる世界最大の輸出国ですが、欧州からみれば

 契約違約金のコストが高い
 南米選手特有のきまぐれに手を焼くこともある

 このようなマイナス面を払拭できるのは、韓国や日本の選手たちであると彼らは気づき、価格高騰の気配が見られない現在を有意義に活用しているように見えます。

 今、日本のウヰスキーの多くが高騰しており、僕の贔屓にしているニッカも、シングルモルトとブレンデッドのいずれも、熟成期間をラベルに示さない「ノンエイジ」に切り替える形となりました。

 サントリーもそうですが、ラベルに熟成期間を記したシングルモルトは投機目的で購入する方も多く、

 「もう、飲むにこの価格を買うほか、方法が無い」

 と断腸の思いで買うファンがいる、従って商売になるという皮肉な結果となります。

 そこで今僕が思うのは、伝統的なスコッチに再注目した方が良いのではないか、というものです。

 例えばタリスカーの10年。

 僕は手元に通常サイズの700ミリがありますが、タリスカーは180ミリでしょうか、小瓶も販売しています。

 またコンビニでは

 ジョニー・ウオーカー黒ラベル12年 180ミリ
 シーバス・リーガル12年 350ミリ

 がプレミア価格でも何でもない、いたって普通の小売価格で販売していますし、国産ウイスキーもサントリーな知多は安定供給となっています。

 サッカーも選手の売買はクラブの懐を潤う形となりますが、ウヰスキーくらい自分の贔屓銘柄を定価で買いたいと思う、今日この頃です。
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待った、がかかる、かからないその分岐点

2020-01-17 00:54:22 | 日記
 国際陸連が、ナイキが開発した「ヴェイパー・フライ」の着用を禁ずる形で調整していることが明らかとなりました。

 ナイキかナイキ以外かというよりも

 ヴェイパー・フライか否か

 という観点より、他ブランドの通常デザインを選んだ選手と、ヴェイパー・フライを選択した選手でタイムに差がでることは、アンフェアであると考えたのでしょう。

 一方でF1はかつてのスーパー・アグリやロータス、ケイタハムのような資金が乏しいチームと

 新興であるレッドブル
 名門のフェラーリとマクラレン・メルセデス

 とでは、資金力だけでなくマシンそのものの完成度が大きく異なります。

 どんなに腕前に優れたドライバーでも、非力なマシンでは上位入賞は難しいわけですが、F1はあえてこの不公平さを維持している形になります。

 1994年ワールドカップにおいて、アディダスはスパイクのアッパーにより多くの回転を与えるために突起物を設けた最新作

 「アディダス・プレデター」

 を発表します。

 ドイツ代表のトーマス・へスラーのように、鮮やかなフリーキックを蹴る選手にとって、プレデターは素晴らしいスパイクと感じたかもしれません。

 しかし、興味深い事にこのプレデターに対し、FIFAも他ブランドを履く選手からも

 「プレデターは規制されるべきだ」
 「アンフェアな形でフリーキックを蹴るべきではない」

 という声が挙がらなかった事です。

 当時はまだナイキは駆け出しに近く、ロット、ディアドラ、アシックスにミズノなどを履く選手が多かったわけですが、彼らはプレデターの機能性が証明されても、技術的に後追いすることさえありませんでした。

 陸上ではナイキに触発され、ニューバランスやアシックスもヴェイパー・フライに照準を合わせた靴が登場しています。

 規制の中でどう品を提供してゆくのか、今世界中が話題にしています。
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