キューバといいますと、冷戦時代のキューバ危機を思い出しますが、世の中様変わりしてきたものです。
海外旅行を趣味とする人間として、小生は新聞の国際面を見ていますが、今日の朝日新聞にキューバのことが大きく報道されていました。
その内容は、キューバ社会主義の象徴的存在であった「国営食堂」が財政難を理由に廃止されるというものです。
キューバと言えば、カストロという名前が浮かびますが、そのフィデル・カストロ氏は、限られた資源を国民が分け合う平等主義を理想に掲げ、教育医療は無料化し、食料配給制度も作ったそうです。
こうした国民全体が等しい待遇を受けるこれらの制度は、社会主義キューバの要だそうです。
その象徴である国民食堂をやめる理由は、先ほど申し上げた財政的なことですが、基本的な問題は、平等主義の弊害である労働者のモラルと生産性の低下があるようです。
働く人が、働かない人の分を支える社会というのは、人間愛としては理解できるし、そういう社会を作ることが理想だというのも分かるのですが、待遇が同じだというのでは「まじめに働くのがバカらしくなって」しまうのではないでしょうか。
社会主義は、実現できれば素晴らしいことだと思いますが、欲望や価値観が違う多種多様な考え方の人間がいるという現実を忘れた経済政策のような気がします。
それはともかく、新聞では、そうした厳しい経済情勢にあるキューバの舵取りを任された弟のラウル・カストロさんは、08年7月の国会演説で「平等主義は怠け者が働き者を食い物にすること」と述べて、成果主義に大きく舵を切ったそうです。
今後、キューバがどういう方向に進んでいくのか分かりませんが、成果主義を取り入れていくということは、その手法は市場経済主義に結びついていますので、中国のような社会主義市場経済に近づいていくのではないでしょうか。
もっとも、小生には社会主義市場経済がどういうものか分かりません。でも、その変化のお陰でキューバが気楽にいける国になれば良いですね。時代は、ドンドンはやく進んでいます。なにしろ、あのヨーロッパの火薬庫といわれた旧ユーゴスラビアの国々に行くことができるのです。そして、東西冷戦の象徴であったベルリンの壁が崩壊して20年だそうですが、これから世界に、あるいは日本に、どのような大きな変化が起こるのでしょうか?
さて、次のニュースは「フィリピン」の話です。
特派員の囲み記事のようなものでしたが、大変、面白いと思いました。
内容は、フィリピンでは、結婚の披露宴の最後に花嫁のウエディングドレスに紙幣をつけたり、20ペソ札(約40円)を花束のようにつなぎ、新郎の首にかける人もいるそうです。
新郎新婦が幸せに暮らせるよう願う習慣だそうですが、皆さんはどのように感じますか?
今日は新聞の国際面の記事からお伝えしました。
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