ロック探偵のMY GENERATION

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菅総理、退陣へ

2021-09-04 22:42:09 | 時事


昨日のことになりますが、菅総理の退陣表明というニュースがありました。

まさに急転直下、「政界一寸先は闇」を地で行く話といったところでしょうか。
一昨日の記事で、菅政権がそのまま継続する可能性は低くなったと書きましたが、まさかその翌日に総裁選不出馬というかたちで退陣が確定するとは、さすがに思ってもいませんでした。
まあ、総裁選なり総選挙なりで敗北して引きずりおろされるよりは、コロナ対応への専念といって自ら身を引くほうがまだマシではあるでしょう。

こうなってくると、思い出すのは十余年前、自民党の総理総裁が一年単位で交代を繰り返し、あいつもダメ、こいつもダメとなって最終的に政権交代にいたった顛末です。今回またあれが再現されるとしたら、その引き金を引いたのが同じ安倍晋三さんというのは、歴史の偶然か、あるいは必然なのか……後世の歴史研究に期待したいところです。

突然の退陣表明は、自民党総裁選や衆院選にむけた野党の選挙戦略にも影響を与えているようです。
菅総理の退陣ということで従来のシナリオが崩れ、先が見通せない混沌とした状況になってきています。
まあ、新総裁に対するご祝儀支持率で衆院選を乗り切ってひとまず自公政権が続くというふうになる可能性が現状としてはいちばん高いように思われますが……
ともかく、誰が次の総理大臣になろうと、コロナ対応が待ち構えていることは疑いようがないわけです。
その現実をきちんと直視し、批判的な意見にもちゃんと耳を傾け対話ができる人が総理大臣となってくれることを期待するばかりです。