7月は中元という贈り物の月です。このような贈り物の慣習は、お歳暮と中元、年始になるのでしょうか。
お中元という本来の意味は、道教に由来するらしいのですが、そこまで調べたことはありません。ただ、仏教と結びつき、陰暦の7月15日が先祖供養の日、お盆となったようです。そして、半年間無事に過ごしたことを祝って、日本ではこの贈答の慣習が出てきたようです。今、お盆が8月15日なら、8月が中元としてもいいのでしようが、そうはならない。7月7日の七夕も、季節感が全く無いから、ピンと来ない。
このように、新暦になって、昔からの生活習慣が節季とかけ離れ、実感の無い慣習だけが残ったりしている。それが良いことか悪いことかは、あまり論ずる必要は無いと思う。
中元の贈り物といった生活慣習がどこの国にも有るかどうかは知らないけれど、日本でのこの慣習の中に、日本人らしさを感じる。無事に半年過ごせました、お世話になりましたと、まずは仏様に御礼をし、世話になった方にお礼をする。優しさとか奥床しさとかが根底にあり、そこに日本人らしさを感じる。
今の世の中、色々な分野で、本質が失われ、形骸化したものになっているという批判はあるが、一概にそうとばかり言えないもの、人の暖かさを感じるものもあるのです。