夕刊のトップに「春闘」という文字があった。毎年のことなのだけれど、今年は何か実感があり、懐かしい言葉のように感じた。
私たちの現役のときは、今年の春闘でいくらベースアップになるか、そこが楽しみだった。団体交渉、デモ、ストライキ激しい春闘が繰り返されていた。
バブルの崩壊から、合理化の波の中で、ベースアップの要求などどこかにとんで、人員整理削減まで受け入れなければならない労使交渉になっていた。
組合なんてあるのかと思うくらいに、労働団体の活動は制限されていた様に思う。
バブルの崩壊から既に立ち直ったと感じている。公的資金まで投与された銀行も既に処理が終わり、業績は回復している。自動車や鉄鋼の生産もバプル期に匹敵するものになっているように思う。
それなのに、労働者の賃金は抑えられたまま、預貯金の利息もまだまだ上がって当然と思うけれど、それをしない。
大企業、金融機関の資産はすごくなっていると思う。もっともっと富は配分されるべきだと思う。格差を少しでも和らげる方向に動いてほしいものだ。
今、アメリカを中心に株の暴落が世界規模で広がっている。アメリカがバブル崩壊になっているのだ。今の日本は、それで、多分たじろぐことはとないと思う。
今年の春闘は、ベースアツプが掲げられている。頑張って実現してほしいものだ。