中国の反日デモに思う

尖閣問題での反日デモが中国の各地で、しかもかなりの規模でなされているという。

　これに対する日本の姿勢、今のままでいいと思う。変に動く必要はない。日本の企業が被害を受けているようだけれど、これには、きちんと抗議する必要は有る。

　尖閣問題での船長の釈放、一時私も何でと思った。しかし、今はむしろこれでよかったように思う。また、ビデオの公開の問題も、今の政府の抑え方はいいと思う。

　中国のデモは一面挑発でも有る。それに日本が乗らないということが大切なのだ。あくまでも毅然としていればいいのだ。日本の企業に損害の出た部分はしっかり中国政府に損害賠償させるべきだ。

　このデモで振り上げた手に乗らないことです。乗ってきたら思う壺という思惑があるかもしれない。しかし、逆に日本が乗らなく、また、中国の政府が動かないと、民衆の上げた手はむしろ中国の民主化に貢献するかもしれないのだ。

　北方領土の問題、日本の対応とてもおかしい。四島の人にずいぶん支援をしてきたけれど、それは日本に対する好意を得ようということかもしれないけれど、それで返還交渉が進んだだろうか。反対みたいに見える。豊かになっただけ、返還が難しくなっているように思う。ソ連、中国はまったく同じだと思う。大国主義、力の政治だ。今、四島にどれだけ援助をしても、それに恩義を感じて返還交渉に応じてくれるとは思わない。

　今の時代、戦争は考えなられないけれど、力を誇示する相手がいるということは大変なことだ。日本は、一応アメリカが後ろ盾になっているけれど、それに寄りかかったままで、大丈夫なのだろうか。アメリカが一寸手を離したら、尖閣諸島も北方四島も力ずくでとられるかもしれない。