手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

健幸くらぶ  詩吟

2017-01-25 19:43:45 | 詩吟関係

 今日は小林さんが休み、4人の稽古になりました。

 「天門山を望む」と「汪倫に贈る」を前半にやりました。 特に明瞭な母音で余韻を引くことを意識してもらいました。

 後半「雪梅  方岳」をやりました。初めに白文に返り点をつけさせてみました。一か所予想通りわからなかった。「俗了人」”人を俗了す” 俗-了人 俗了が熟語で、熟語に返るときの「二」のつけ方が分からなかったのです。

 此の詩の結句「與梅併作十分春」の読み方ですが、 象堂流で教えられていた時は「梅と併せて十分の春と作る」と読まされていたのですが、間違いだということに気が付きました。漢詩の拍数が崩れるのです。「與梅併  作十分春」だと「三・四」の拍になるのです。七言の場合は「四・三」の拍数なので、漢詩としてのリズムを崩すことになるのです。

 三字熟語を熟語だからといって切らないで吟ずるやり方をしている方が目立ちますが、漢詩のリズムを生かすためにはやはり切って「一・二」または「二・一」にしてゆくのが良いと思います。熟語だからまとめて読むという論理からすると例えば汪倫に贈るの転句「桃花潭水深千尺」は「桃花潭 水の深さ・・」と読まなければという理屈になる。漢詩を訓読する場合、漢詩のリズムを考慮して日本語としての読み方から飛躍した訓読をしていることが多いのです。そんな点をもう少し大事にしたいものです。

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