大相撲初場所千秋楽、優勝は九分九厘 「照の富士」と私は思ったし、多くの方もそう信じていたと思う。
あの日馬富士との一戦で左肩のあたりを負傷して、昨日の鶴竜戦、ほとんど抵抗することもできずに敗れた。今日の姿を見たら左腕の肩周辺にテープを貼り付けている、そして出ている左上腕部に青い内出血の色がはっきり見えていた。この痛々しい姿で相撲を取れるのだろうかと思ったし、出ても間違いなく負けるだろうと思った。
本割りで、照の富士が早く立って仕切り直しになった。仕切り直しで立った稀勢の里は右からあたり押し込んでゆき、痛めている左腕も使って圧倒して勝った。思わず”勝った!!!”と叫んでいた。しかし優勝決定戦がある、優勝決定戦で勝つのは無理だろうと思った。立ち合いぶつかってから照の富士がいい姿勢で回り込みながら押して行った。ああ駄目だと思って瞬間稀勢の里の右腕が照の富士左脇を跳ね上げるように土俵際で振った。一瞬照の里と稀勢の里が同じようにたおれたけれど、稀勢の里がわずかに残っていた。稀勢の里の勝利なのだ。驚いた・・・嬉しかった・・・奇跡の勝利みたいに感じた。
新横綱初場所優勝、それも大変な負傷というリスクをはねのけての優勝。すはらしい活躍だった。長く語り継がれる一番となったと思う。
稀勢の里 おめでとう!!!