ペルカルロとリコルマ

もっとも豪勢な、そして力強い骨組と、更にはその品種の持ち味でもある、フルーツの滑らかさを兼ね備えたサンジョベーゼの造り手は誰か？

おそらく、何人かのイタリアン・ワイン・ファンは、この名前を呼ぶ事でしょう・・・
サン・ジュスト・レンテナーノと、

このカンティーナは現在、ルカとフランチェスコのマルティーニ・ディ・チガーラ家の兄弟で運営されているとの事・・・

地所はキャンティ・クラシコ・エリアの最南端、
かのリカソリ男爵家の土地を財産分与で引き継いだもの、
なんと、あのカステロ・ディ・ブローリオとは目と鼻の先らしい。

まずは９９’キャンティ・クラシコ・レゼルヴァ！
これが、甘く、溶けて、実に美味しかった！
甘いレッドカラントのキャンディーに、リコリス、オリーヴの実、プロバンスのハーブなど・・・通常のキャンティでは考えられない風味と味わい！
セパージュはなんと、サンジョベーゼ９６％とカナイオーロ４％のみ！
白の品種は一切使わない主義を貫いているとの事・・・

ペルカルロはサンジョベーゼ１００％！
９４’はメリハリの利いた、小柄に纏った、飲みイイフルーツ！
ミネラリーに閉まって、５年の待ちが正解と思われるが。
デモ直ぐに日和って、お前となら今でもＯＫ！と許しそう？

９７’はサンジョベーゼの油、巨大で甘く、グリスがびっちり！
もちろん、香り的にはクローズぎみ・・・
それでも、気持ちの良いミネラルや、カシスやブラックベリーのジャムの風味は程なく立ちあがります。
太いおみ足はエキスの証明！これってどう熟成するのでしょう？
見届けるのは至難の技！！（こっちが先に、いってしまいそう？）

そして９７’リコルマ・・・
コスパは最悪、片手に届きそうな勢いです。
それもそのはず、９７’ペルカルロにＲＰ氏が９８点も付けたらしい？
メルロ１００％のこのワイン、あまやかな、肉厚の、汁気の多い、それではありません！
単一品種で、見事なバランス・・・
繊細な、鋭敏なアローマと、酸味に裏打された品格のあるフルーツが真骨頂か？

美味しいサンジョベーゼって、とにかく涎がでます。
はい・・・