ＮＶ シャンパーニュ ランソン ブラック・ラベル ブリュット

さて、一昨日の『オテル・・・』のスタートワインがこの『ランソン』なのですが、
この『ランソン』が、そんじょそこらの『ランソン』とは、ちょっと違うんですね・・・



まずはこの泡立ちと色合いを見てください↓



優しい泡、そして琥珀がかった色合いに、オレンジ色の縁取りが見て取れます。

実はこの『ランソン』ですが、とあるところで３０年近くの間、
ジックリと、しかもイイ条件の下で眠らせていた代物なんですね・・・

こうゆう物を飲む機会がありますと、ことシャンパーニュにおいてをや、
『熟成』ということが、いかにワインを複雑にし、
しかも味わいに深みを付与するものなのか？を知ることが出来るんですね・・・

程よいミネラルのタッチがありまして、モカ珈琲の焙煎の風味よろしく、
微かな蜂蜜が心地よし！

アプリコットのジャムとリンゴの摩り下ろしたアロマが口腔を支配し、
それらが一体となって口から鼻へ抜けるわけ・・・

濃厚でしかも適切な酸度があって後腐れなく、
優しい泡が至福の時間をもたらします。

『ブラック・ラベル』はＮＶでしかもレギュラーなシャンパーニュなのですが、
３０年の眠りから醒めて、なんとグラン・クリュなみの格調高いワインにメタモルフォーゼしていました！

『野菜のテリーヌ、カレー風味、人参のラペを添えて』や、
『完熟トマトとアヴォガドと茄子のカクテル、ガスパチョ風』などと魅惑のマリアージュを見せてくれました。