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【感】湾フグカットウ釣りの愉しさとは

2016-03-03 21:03:00 | 雑感
2月27日(土)に野毛屋さんで今期最後のアカメフグに挑んだ結果は、見事に撃沈。
フグ釣りを始めてから1年3カ月、初めての「ボウズ」を喰らった。まあ、自然が相手なんだから、常勝なんてあり得ない。だからこそ釣りは面白い。


(ショウサイフグ。)

(アカメフグ。)

元々湾フグは数が出ないのが当たり前の釣りなんで、一度のボウズぐらいじゃめげませんよ。

我ながら前向きに湾フグにどっぷりハマっているけど、改めて自分なりにその愉しさを整理してみる。

◆食べて美味しい

刺身、鍋、焼き、漬け、唐揚げ、忘れちゃいけないしゃぶしゃぶ。どう料っても期待に応えてくれる淡泊で上品なその白身の旨さは、釣魚の中でもトップランクにあるのは間違いない。
そこに白子が加われば最強ではなかろうか。
薄く下ろして大皿に盛ったフグ刺しを財布を気にせずたっぷりと味わえるしあわせ。堪りませんな。

(たっぷり堪能しました。)

◆下処理が楽

釣ったフグは、船宿で捌いて有毒部を取り除き、無毒の身だけの状態(みがきと言います。)にしてくれるから、家に持ち帰ったら洗って三枚に下ろすだけで下処理が完了。とっても楽ちん。
ウロコも内臓も出ないから生ゴミの収集日まで匂いに悩まされる事もない。奥様方にも喜ばれるだろう。

(この状態で受け取れる。)

◆繊細でテクニカルな釣り

湾フグはカットウ釣りが基本。(富津だと胴突きのみの船宿もあるそうですが。)
エサ針にエビを付けてカットウという反しがない三本針にフグを引っ掛けて釣り上げるから、ギャング釣りのような印象を受けるかもしれないが、その実は掛ける釣りでは究極とも言われるとっても繊細な釣り。

(自作のカットウ仕掛け。)

海底からエビが跳ね上がるような誘いでアピールし、気づいたフグがエサのエビを追って、着低したところをホバリングしながら啄む。
この時のアタリは繊細な穂先を持つ専用竿の竿先がツンと軽く沈む程度だったりする。手にアタリは出ないから、目で僅かな竿先の変化を見極めて掛ける。
アタリが取れなくても、3~5秒に1回誘うルーティンの中で掛ける、タイム釣りでも充分に愉しい。

◆抜群の釣り味

フグの誘いはあくまで優しく。アタリは目感度で取るから自ずと集中することになる。
前アタリはないし、手感度のアタリもないから体感ではゼロの状態。
そこにフグが掛かると、突然ガツンと手元に来る衝撃。


(掛かったとこ。)

集中状態でゼロ地点からいきなりクライマックスを迎えるこの刺激的な展開。
しかも、カットウで掛けるのはいわゆるスレ掛かりなんで、口に掛けるよりも引きが強くなる。
バラさないようにゴリ巻きして抜き上げ、フグを手にした時の充足感。

他の釣りものでは味わえないフグ独特の釣り味だ。あのガツンが恋しくてまた行きたくなる。

やっぱり、湾フグ釣りは愉しいなー。
♪ヽ(´▽`)/



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