積年の課題、大トラ狩りを果たすべく野毛屋さんへのトラフグ釣行。
昨年は1回目の緊急事態宣言による自粛中で乗れなかったから、2年振りの挑戦だ。
5:00着目安で向かったところ、かつてないほど宿の手前から路駐の車を見つけて「マジか!?」と声に出しつつ、最後尾に着ける。
いくらXデーの盛り上がりだろうが、これだけの人数だと全員がトラを手にすることは叶うまい。
初釣り以降、海の女神さまに見放されてる身としてはイヤな予感だよ。
何と待ち行列は38番目!
野毛屋さんに通い始めて以来最も後ろの番手だ。
ビックリだね。
(盛況だよ。)
釣り座は健船の右舷舳5番目。
片舷10名で満員御礼ですよ。
仕掛けは自作の、大トラに噛られようがなぶられようが切られない太さの頑強一徹なワイヤーカットウ。
かつて経験したように、少ないチャンスを無念のハリス切れで逃したくないからね。
竿はいつものAllegroだけど、リールは初下ろしのバルケッタプレミアム。
先週の新竿に続き、こちらにも本命の魂込めを完了させたいな。
(こちらが初下ろし。)
昨日の釣果が良かったから、船上で準備中の皆さんからはひしひしと気合いが伝わってきますよ。
皆の期待を込めて7:15に出船。
約50分南下して決戦場へ向かう。
(出船。)
曇り空だけど予報ほど波・風は強くない。
移動中は少し肌寒いものの、今回は着込んでるから大丈夫。
勝負に集中出来るぞ。
(潮はこんな感じ。)
出船前に船長から教わった釣り方は、指定されたタナで待ち、たまにゆっくり誘い上げてゆっくり戻すとのこと。
基本はタナ決め打ちで待つ釣りだそうだ。
毎年経験が積まれて年々釣り方も変わってるみたいだね。
(はるばる来たぜ久里浜。)
先着してるトラフグ船団に合流して釣り開始。
指定のタナは50m前後。
周りを見ると、皆さん基本ワイヤーカットウで更にエビ2匹着け、ラバースカートやタコベイト着き、派手なオモリなど、アピールに余念がない。
群れてるところで同じタナに数m間隔でエサが並んでいれば、目立つところに吸い寄せられるのはネオンに誘われる人間と同じだろう。
人事を尽くしてない素の鉛オモリでお飾りなしのシンプル仕掛けでは不利か?
(近くを大型船が通るよ。)
早速左2つ隣の方が大きく竿を曲げて、衆目が注目する中、揚がったのは良型のトラフグ。
健船長から「型見たよ」のアナウンス。
いるぞ。いるぞ。
すると、竿先をゆっくりと持たれるような反応が出る。
アワセは乗せるように、と教わったから力強くも優しく煽ると、グイーンと竿が曲がった。
掛けたぞ!
巻きに入ると重たい。
確実にキロオーバーの手応えだ。
開始早々に掛けるとはありがたい。
早くも課題を達成かー?
ほくそ笑みつつギリギリと巻き揚げてると、フッと抜けた。
「バレたー❗」
天を仰ぐ。
(やられたー。)
巻きが慎重過ぎて外れたか。
エサバリ近くのワイヤーハリスが噛まれてヨレてる。
ワイヤーじゃなければハリスを切られてただろうな。
頑強一徹ワイヤーカットウは多少ヨレても影響はあるまい。
チャンスタイムをモノにするため、エサを着けて直ぐに打ち返す。
(トラフグ船団。)
船長アナウンスではタナから底までびっしり反応が出てるとのことで、船中竿が曲がる人数が増え始める。
「今、3人同時に巻いてるよ!」
徐々に活性が上がってきたか、船中で続々と揚がり出す。
すると、来ましたよ。
待たれを検知して、しっかりアワセをくれて掛ける。
さっきバラしたのより軽いから40cm弱クラスかな。
ところが巻き揚げ中に右2つ隣の親子とオマツリしていて、PEに絡んだカットウバリがトップガイドに当たってこれ以上巻けない。
バレるか?と思ったけど活性があるからトラは付いてる。
逃すものか!とクラッチを切って竿を置き、ラインを手で手繰って何とかお隣さんにタモで捕って貰えた。
(9:04に獲ったぞー。)
中型のトラをバケツにぶち込み、余韻に浸る間もなくオマツリほどきにかかる。
オマツリ前に親子のお子さんが大物を掛けてバラしてたけど、PEに絡んだカットウを見るとエサバリの軸が折れてた。
PEをカットして絡んだカットウを外し、折れたハリを小学生のお子さんに渡して「ハリが折れてバレたんだよ。惜しかったね。」と教えてあげた。
こっちは揚がってちょっと申し訳なかったな。
(吉野屋さん、近いぞ。)
PEを繋いでる間も船中どこかで揚がり、同時に何人もが竿を曲げる。
チャンスタイムは続いてるぞ。
するとポンポンと同時に何匹も揚がるラッシュに発展、タモが埋まってて探しにいかねばならないほどだ。
これがXデーの盛り上がりか!
凄いぞ!
するとグングンと竿先を揺らすアタリが出、アワセるとズドン❗と来た!
こりゃ2キロオーバーではないか?
しっかり竿を起こして一定のペースで巻く。
水深50mからの巻き揚げで支える腕はパンプアップ。
久し振りに上腕二頭筋に効く手応えですよ。
お隣さんにタモ入れいただいて、今度こそ文句なしに課題クリアの大トラだ。
(ユキちゃん船の目の前で揚げたぜ。)
野毛屋さんで小トラを揚げてから4年。
やっと、やっと大トラをゲットしました。
ようやく積年の課題を果たせましたよ。
(9:19に大トラの2匹目。)
その後は食いが収まり、健船長が「底まで反応びっしりだよ」と言うものの、船中たまにポツと揚がるペースにダウン。
そんな中、お隣さんは連チャン含めて4匹を揚げる。
蛍光オモリにエサ2匹、ラバースカート着きのアピール力がある仕掛けだ。
こっちは1匹掛けるも巻きバレ。
アピールが足らなんだか。
結局、4打数2安打で終えた。
(バケツには2匹。でもね。。。)
好調だったお隣さんと話す中で、1匹柄が違いませんか?と指摘される。
確かに並んでる2匹を比べると1匹目はショウサイフグに近い柄だ。
言われるまで気付かなかったよ。
ハイブリッドか?
(こいつです。)
釣果を聞きに来た健船長に確かめると、疑わしい、とのこと。
ハイブリッドだったら有毒部が特定出来ないから持ち帰れない。
(こっちは間違いなくトラフグ。)
捌きは船着き場に帰ってから。
捌きの時に改めて健船長に確認してもらうとハイブリッドで間違いないとのことで、没収。
すなわち釣果は1匹となりましたよ。
残念!
ただでさえチャンスが少ないトラフグの中で、更に数が少ないだろうハイブリッドが掛かるとは。
持っているのか、いないのか。
(考えちゃうね。)
でもね、ハイブリッドと呼ばれるキミに罪はないのだよ。
たまたまトラフグノッコミのその場にショウサイフグがいて、たまたまハタいた白子がたまたまヒットしただけなのに、鬼子のように扱われるのは不憫だね。
生を全うさせられず、食べて供養もしてあげられなかったけど、掛かってくれてありがとう。
(健船長のブログから拝借。)
今回課題はクリアしたものの釣果があったのは朝の1時間だけだった。
その後反応はあっても全く見向きもされず。
モーニングサービスだったのか、潮の関係だったのか分からないけど、そもそもトラフグは、1日でワンチャンあるかないかの釣りもの。
船中ポンポン揚がるなんて毎年あるもんじゃない。
大トラ祭りを経験出来てラッキーだった。
また来年会えるといいな。
・トラフグ : 1
船中0~5
中潮
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