7ヵ月振りの釣行となるT1さんと共に野毛屋さんへ。
道中語らいながらの移動は久しくなかったから、ようやく日常が戻ってきた感じがする。
もう自粛などせず、このまま過ごせることを切に願いますよ。
(毎度。)
5:00着で待ちは16番目。
やはりコインパーキングの番手だ。
フグ船は両舷とも胴の間しか空いてないから右舷の並びをチョイス。
受付けを済ませたら、新型コロナ対策でゴミが持ち帰りになってるんで、恒例の朝飯ペヤングを見送って早々に船に向かう。
(気持ちの良い朝だね。)
ソーシャルディスタンス確保のため、釣り座は1席置き。
どうもこのソーシャルディスタンスって言葉が気に食わん。なんで横文字なのかね?
札止めの満席なんで座席の調整なく、番号通りに座る。
ちょうど操船席真横のド胴の間ですな。
「久し振り過ぎて準備の仕方を忘れました」
と手元が覚束ないT1さん。
目標は自分の半分と言うものの、その自分は釣り座不利から強気になれず、まずは5匹を目指しますよ。
(潮はこんな感じ。)
出船して大貫沖へ。
T1さんは7ヵ月振りのクルージングが気持ち良さそうに「海はいいなー」と宣ってる。
自粛明けの前々回釣行の自分がそうだったから良く分かるよ。
でも、自分は今回それほどの感激がないのは、もう慣れてしまったのか?
人は悲しいくらい忘れていく生き物なんだな。
(出船。)
前回のフグ釣行では昼までアタリが出せず、手が合ったのは1箇所のみ。
その1箇所がなければボウズを食らっていたかもしれなかった。
その時は、周りを見るとチラシ仕掛けの方がアタってたから、今日はスタートからチラシでいくつもり。
そのために自作してきましたぜ。
(カットウ着脱式自作チラシ仕掛け。)
大貫沖で釣り開始。
チラシ仕掛けのために節ごとに切り分けたアカエビをマルキューの「エビプリ」に浸して、旨味マシマシにアミノ酸を添加する。
スタートダッシュを決めてやろうって魂胆ですぜ。
(大貫観音を眺めながら。)
開始後すぐに「型見たよ」のアナウンスがあり、隅では揚がってる気配がある。
今日は悪くなさそうだぞ。
久し振りのT1さんも誘いの調子を取り戻したようで、二人並んで釣りが出来る日常の喜びを噛み締める。
右舷では舳先と艫で揚がってるけど、我らの胴の間まではまだ訪れて来ない。
そのうち来るでしょ。
(釣り日和だね。)
ショウサイフグはアンカーを打っての掛かり釣りだから、釣り座の有利・不利が出てしまう。
それを覆すくらいの腕があれば別だけど、修行半ばの身ではそうもいかない。
周りがポンポン揚げる中で我ら二人は音沙汰なし。
「もうちょっとでここまで回ってくるよ」
とT1さんに声掛けするも、心中さざ波が立ち始める。
(青い空、そよぐ風。)
スタートダッシュの目論見が崩れたところに、右舷舳先側にいる3人組が入れ掛かりのように揚げるのを横目で見て、いよいよ炙られる。
誘いは?
ゼロテンは?
待ち時間は?
自問して自分の釣り方をチェックするも答えは出ない。
何で?
何が気に入らないの?
そこに健船長から、
「こっち(右舷)で型見てないのは2人だけだよ」
と告げられる。
右舷ではT1さんと自分だけ。
マジですか!?
「全体だと何人?」
「あと4人」
ここから4人で競争だ、とT1さんに言いつつ、何で食わないのかな?と船長にアドバイスを求める。
「その誘いで食わないのは謎だな。」
とのこと。
釣り方は外してないのか。
「でも仕掛けは普通のに変えた方が良いよ。チラシ仕掛けならハリスにパイプとか着けないで普通にカットウを結びな。それは根がある場所用だよ。」
船長曰く、根周りを釣るエ◯政さんで使うやつ、とか。
船長、仕掛けまで良く見てるな。
秘密兵器のカットウ着脱式チラシ仕掛けがダメなのね。
言われて直ぐさま通常のカットウ仕掛けに変えましたよ。
数回キャストして探ると、本日初の触りが出る。
いるぞ、いるぞ、とそこで止めてゼロテンで待つ。
チョンと竿先が揺れたのに反応するとサクッと来ましたよ!
ブルブル走るのをゴリ巻きして引き寄せ、抜き揚げて1匹目。
やっとだー。
(10:10に1匹目。良いとこに掛けたぞ。)
間を置かずにT1さんも型を見て2人してボウズを脱出。
「2人とも直ぐ釣って凄いじゃん」
後ろで見てた健船長からお誉めをいただく。
よっしゃ、これからだ!
と気合いを入れるが、波に乗れない。
(また風景写真に逆戻り。)
その後のアタリが遠いのよ。
やはり何かがズレてる気がするけど、それが何だか分からない。
周りは変わらず揚げてるから、ショウサイの活性は悪くないはず。
これは手が合わないというやつか。
(2匹目が12:53。)
3時間近く掛かってようやく2匹目を揚げる。
何だか全く釣れる気がしませんよ。
救いなのはT1さんも同じで、2人して仲良く同じペースで釣ってること。
今日はヤラレてもおかしくないのに、T1さんが貧果に付き合ってくれてるのはありがたい。
師匠ヅラを続けるためにも負けだけは避けねばならんからね。
(緑が綺麗だな。)
誘いのピッチを変えたり、オモリを変えたり、色々と試しても状況は変わらず。
やっぱり手が合わないのだな。
自然を前にして5年のフグ釣りキャリアなどまるで歯が立たない。
なんて無力なんでしょう。
(揚がり間際に追加。)
それでも諦めずに誘い続けてT1さんに1匹リードして残り時間わずか。
T1さんはアワセ損なったり、エサを取られたりして獲れる気配がある。
一方こちらは気配すらなし。
ヤバいな。
来い!来い!
来ないならこのまま終われ、終わってしまえ~。
念じる中でとうとうT1さんが揚げて並ばれてしまう。
ヤバいぞ。
いよいよヤラレてしまうのか?
(終了~。)
でも、ここで終了。
沖あがり。
結果は2人して4匹。
T1さんに抜かれずに済んだ。
危なかったー。
前回と同数の釣果じゃ、リベンジじゃなく返り討ちですな。
全くもって完敗です。
(戻って来ました。)
陸にあがって旦那さんと話すと、自粛明けで釣行を復活した常連さんで調子を崩してる方が何人かいるとのこと。
でも、こんなに釣れないことはないだろうな。
掴んだ、と思ったら蹴落とされるような仕打ちを受ける、湾フグ釣りは本当に奥深いね。
更なる精進に励みますよ。
・ショウサイフグ : 4
船中:2~24
大潮
🐡