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-仲小路彰「太平洋侵略史」を読む①-(GHQ焚書図書開封 第53回)

2017-05-02 06:11:40 | 近現代史
GHQ焚書図書開封 第53回
-仲小路彰「太平洋侵略史」を読む①-
 山中湖湖畔に住み、五高同期の佐藤栄作総理の相談相手であった仲小路彰は、高松宮殿下、渋沢敬三、藤山愛一郎、松下幸之助など政財界人との交流もあり,孤独をこよなく愛した神秘的な学者でもある。
主な著書にオランダの侵略史と蘭領インドネシア政策を中心に書いた「南洋白人搾取史」、太平洋を巡るスペインとポルトガル及び日本の動きを書いた「太平洋近代史」、イギリス及びロシアの日本侵略計画に対しての日本の対応を書いた「太平洋侵略史」がある。
南極を発見したキャプテンクックは日本侵略を計画していた。
目に見えないもの、隠れていたものを見つけるのが「発見」であり、既に地理上にあるものを知ったことを「渡航」とせず「発見」とするのは、ヨーロッパ人の思い上がりと無知ぶりを示している。
信長、秀吉時代(1573~1603年)、日本はスペインフィリップ2世も一目置く、世界最強の軍事大国であった。
皇国の本義を貫き通し、大東亜共栄圏も意識していた秀吉。
秀吉からスペインフィリップ2世への贈り物(鎧、兜など)は現在もスペインマドリッドの軍事博物館に保存されている。
1500~1800年代、西欧は軍事革命の時代に入ったが、日本では徳川鎖国時代(1639年)から刀狩強化により武器を捨させられて太平の夢をむさぼる時代に入った。これは、丁度、終戦後、GHQ政策により武装解除され平和時代に入ったことと酷似する。
現在もマッカーサ鎖国が続いているともいえる。したがって、鎖国時代の欠点である世界的視野で物事を見ることができなくなっている日本の悲劇がある。

参考文献:「南洋白人搾取史」「太平洋近代史」「太平洋侵略史」仲小路彰





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