初夏を思わせる春の陽気に誘われ、立田山登山としゃれこんだ。最高気温は23.8℃。
立田山は熊本の中心部に近い、丘とも見まがう標高150㍍ほどの低い山。登ろうと急に思い立ったのは午前11時すぎ。近くのストアで弁当と水をそろえ、久しぶりに〝うちの奥さま”と手をつないで歩き出したものの、なにせお年寄り。ゆるい坂だがすぐに息切れした。
上り口から少し歩いたところに「立田山憩いの森」の〝お祭り広場”がある。やっと着いて、芝生の上で開いたお弁当がとてもおいしい。憩いの森、癒しの森の昼ごはん。心が洗われるようだ。
頂上まではあと30~40分はかかるだろうか。今日はここまでと思ったが、だんだん欲が出てきた。大丈夫だろうかと少し不安も残るが、立田山を1周することに決めた。
立田山には、春・夏・秋・冬の森と野鳥の森がある。そのうちの秋の森を通って頂上へ向かう。途中、桜が咲いていた。沖縄のさくら〝かんひさくら”だ。このさくら立田山には3本だけだと看板にある。1月の沖縄旅行では桜祭りが開かれるとあったが、あいにくの寒波で桜にご面会ができなかった。その時を思い出しながらの〝かんひさくら”。懐かしくなってきた。
昨年8月25日に発生した台風15号の影響で、立田山憩の森やその周辺では多数の倒木や折れ枝が発生するなど大きな被害が出た。これまで市は人力で倒木の撤去を行ってきたが、今も大きな木が何本も倒れていて道をふさいでいる箇所がいくつもある。通行止めの縄もいたるところに張ってある。
3月12日からは重機を用いて撤去作業を行うので登山禁止にすると、行き交った登山者の方が教えてくれた。今日が登山禁止の日でなくて幸せ。
息を切らせながら、やっと頂上に着いた。久しぶりに快感を味合うことのできた楽しい登山だった。「天気の好い日にまた登りましょう」と夜の食事は夫婦の会話が弾んだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます