2020年東京オリンピックの暑さ対策として浮上した「サマータイム」(夏時間)については、与党内で慎重論が広まっており、どうやら五輪にあわせた導入は見送られる方向だとニュースが出た。
心配だった。いくらオリンピックのためとはいえ、「サマータイム」が実施されれば、長い間培ってきたわたしの体内時計は狂ってしまう。
朝5時に起床し、6時半からラジオ体操、終わってから朝の散歩に出かける。1日3度の食事はかかさず定時にいただく。少し早いが、午後9時ころにはベッドに入る。すべて体内時計に従って1日の生活が出来上がっている。
かりに、標準時間を夏季に2時間早めると、朝の起床は午前3時、真っ暗闇だ。日の出までにはずいぶんと時間がある。午前8時にいただく朝食はまだ暗い午前6時に、夕食も午後3時ころにいただく、まだ明るい午後7時ころにはベッドへ入らなければならない。思うだけでも気が重くなる。
そもそも、オリンピックの為に標準時間を繰り上げるなど、発想がおかしい。そう思うのは私だけだろうか。オリンピックの暑さ対策なら、競技開始時間を繰り上げれば済むこと。「サマータイム」の導入が見送られる方向だと聞いて、ほっと胸をなでおろした。