昨夜地震情報を聞いていて驚いた。小笠原諸島西方沖を震源とする。規模を示すマグニチュード(M)は8.5。震度5強から~震度1まで全国各地でこの地震を観測したという。すぐに先月9000人余の死者が出る大災害となったネパールの大地震や東日本大震災の記憶が頭をよぎった。大きな災害とならないことを思わず祈った。
しばらくして津波の心配はないと発表があり、ひとまずほっとしたのだが、全国で地震を観測したのは観測史上はじめてのことだったという。また、震度5強の地震とあれば多くの死傷者や家屋の倒壊、浸水など大きな被害が想定されるものだが、今回の地震、震源の深さが約590㌔とかなり深かったのが幸いしたか、大きな被害は出なかったようだ。だが、東京では交通機関がマヒし、その夜は大混乱をきたしたという。
前日、口永良部島の新岳では爆発的大噴火があり、全島民が12㌔離れた屋久島にフェリーで脱出した。幸い犠牲者もなく全員が無事だったと聞きホッとした。阿蘇山や箱根山も絶えず噴煙があがり、小規模な地震がつづいている。
口永良部島で犠牲者が1人も出なかったのは、日頃からの防災体制が整っていたからだとニュースにあった。過去の経験から島民全員が対策を立てていたからだという。
地震や火山の噴火などが最近非常に多くなった感がする。天災地変を避けて通ることはできない。日頃からの安全対策が必要だとつくづく思う。口永良部の経験に学ぶことは沢山ある。いつ起こるか分からない災害に対する対策、私なりに真剣に考えてみたい。
ネパールの大地震について政府は当面の復興費用として約20億ドル(約2400億円)を支出するという。額はすくなくてもこれこそ積極的な平和貢献。集団的自衛権よりも、日本の究極的な存在感をそこに求めることはできないことだろうか。