高校球児が、甲子園出場や優勝を目指し、仲間と一緒に夢を追う。技術的には劣るが、全力投球、全力疾走、大きな声、きびきびとした行動がファンを引き付け、最後まで試合を諦めない。球児だった孫の姿も重なり、心底、高校野球のファンとなって何年が過ぎたことだろう。
甲子園の全国選抜高校野球大会と九州地区高等学校野球熊本大会が藤崎台球場で同時進行中。高校野球にはドラマがある。魔物が棲むとも言われている。
昨日、3回戦の行われた甲子園だが、まさにドラマの連続だった。
明徳義塾に1点をリードされ最終回まで苦しんだ初出場の日本航空石川が、9回無死から強硬策に出て、原田選手が初球を本塁打し3対1でベスト8に進出した。負けた明徳義塾だが、2回戦で中央学院を破ったが、これも最終回の逆転ツーランホームラン。何か因縁めいたものを感じた。
創成館(長崎)が今大会初の延長を制して智弁学園にサヨナラ勝ちした。1点リードされた9回裏、浅い外野フライを野手が落球し同点に追いついた。延長10回裏、松山選手の2死からのこれもホームランで勝利し、初のベスト8に進出した。九州からは21世紀枠の伊万里を含め5チームが出場したが、残るは創成館ただ1校。健闘を祈って、精いっぱいのエールを送りたい。
今日も、またドラマは続いた。2回戦の花巻東―彦根東。9回まで無安打無得点に抑えられていた花巻東が延長サヨナラ勝ちで9年ぶりの8強入り。花巻東は彦根東の増居投手の力投の前に9回までに14三振を奪われ無安打だったが、10回に初安打し、無死満塁としてから犠牲フライでサヨナラ勝ちした。お見事。
4月3日の決勝戦まで残るはあと4日。ますます、テレビの前から離れられなくなってきた。九州地区高等学校野球熊本大会も気がかりだ。鍛治舎監督の去った後の秀岳館。変身なったか興味津々。藤崎台球場にも出かけないといけない。ああ忙しい。