3月19日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する第89回選抜高校野球大会の出場校が決まった。
九州地区の出場枠は4校だが、そのうち県勢の熊本工と秀岳館の2校が代表に選ばれた。同大会に県勢2校が同時に選出されたのは、熊本工と城北が出場した第67回大会以来、22年ぶり5度目のこと。高校野球大ファンの老人夫婦にとってこれほど嬉しいことはない。
開会が待ち遠しくてならない。両校の試合はテレビの前の特別席での応援ではあるが、何が何でも、両校選手にフレーフレーと、精いっぱいのエールを送ることとしよう。
高校野球といえば夏の甲子園では、いまだ優勝経験のない熊本勢。選抜では1度だけ、1958年に濟々黌が優勝しているものの、なにか高校野球の後進県の感もする。
選抜代表の熊本工業、秀岳館ともに実力は十分と聴く、優勝は夢ではあるまい。夏の甲子園の前哨戦ともいえる選抜で優勝し、春夏連覇の優勝旗をぜひ熊本に持ち帰ってほしいものだと心から願うばかりだ。
残念だったのは21世紀枠に推薦された高千穂(宮崎)。補欠となったことだけでもよしとしようか。夏に向けての活躍を期待したい。