ドイツでは、日本と大きく異なり、原発廃炉に向けてかかってくるコスト負担から、電力会社やエネルギーコンツェルンが将来逃げないようにするため、体制側の政治家が永続的に責任を負わせる法整備を進めようとしています。
ドイツ地元メディアの報道を翻訳したもの。
「放射能防御プロジェクト ヨーロッパ」https://www.facebook.com/groups/256282161066976/に掲載されたものです。
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「ドイツのガブリエル環境相は永久責任法を計画。原発コンツェルンは責任逃れ」
n-TV、2015.09.02報道より
http://www.n-tv.de/politik/Atomkonzerne-druecken-sich-vor-der-Haftung-article15850786.html
翻訳 Mikako Hussel氏
ドイツのジーグマー・ガブリエル環境相は、新たな法律で、電気事業者が脱原発のコストから逃れるのを阻止するつもりだ。それは各省庁で、既に検討・調整済みの法案から明らかになっている。
ドイツ最大のエネルギーコンツェルン『エーオン』はこの法案に対して裁判で係争することを検討している。「事後責任」導入によってドイツ連邦は、コンツェルンがたとえ原発事業を子会社などにアウトソースしていたとしても恒久的に原発廃炉及び放射性廃棄物最終保管のための数百億に及ぶコストを負担することを確かなものとするつもりだ。
「このため法的な新規定により放射性廃棄物処理に対する長期的なコンツェルンの責任を担保し、国家財政上のリスクを減じることが目的である」と法案に記されている。
『エーオン』は無期限・無制限の恒久的な責任は異論の余地があるとみている。「このコンツェルン事後責任法案は、合憲か否かの審議に耐え得るものではない。この形で採決されるならば、我々は九分九厘、法的手段を取らざるを得ないだろう。」と『エーオン』の広報官は語った。『RWE』、『EnBW』及び『ヴァッテンファル』もこの法案を法的に検証する予定だ。
『エーオン』は原子力、ガス、石炭事業を子会社『ユニパー』にアウトソースし、本社はエコ電力に集中する計画だ。新法案がなければ『エーオン』の連帯債務者としての事後責任はアウトソーシングから5年後に終了することになる。
原子力コンツェルン『エーオン』、『RWE』、『ヴァッテンファル』及び『EnBW』は原発廃炉及び最終保管のために総額358億ユーロの引当金を積んでいる。
ガブリエル環境相は、責任法に加えて、委員会を投入し、脱原発資金調達のための代替案を探らせる予定だ。財団モデルや基金などが検討されている。
遅くとも2022年にはドイツ最後の原発がシャットダウンされる。
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原発廃止への取り組みが、ドイツは全く違いますね。この金銭的なシビアさも。
【 X教授警告!「世界は警戒で日本は無警戒、大雨で福島第一原発本体周辺から相当量の放射性物質が外洋流出」 】
『2015年真夏 木下黄太の大放談(8)』
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