「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【国会緊迫・本日が山場】12.5万⇒4.5万⇒3.5万人と減少続くデモ参加者、ブレイクスルーする唯一の出口。

2015-09-17 01:32:05 | 政治

国会は、安保法制を議決するため、委員会が日をまたいでいる状態です。

委員会を開催して、採決をおこなおうと、自民などの与党は突き進んでいる状態です。

この状態が、どうなるのかはわかりません。

しかし、国会内から聞こえてきている状況から判断すると、委員会採決⇒本日午前十時からの本会議という流れだろうということです

国会関係者の中には、本会議も開始から更に日をまたぐ状態になるだろうという見通しも普通にしています。

要は、いよいよ大きな山場に差し掛かっている手前ということです。

それにも関わらず、実は気になることがあります。

国会前のデモ参加者数が、実は減り続けている状態にあります。

どうでもいい議論はしたくないので、とりあえず主催者発表ベースの数字で考えます。

8/30には12.5万人だったのが、9/15は4.5万人でした。

そしてきのう夜の時点は、更に少なくなり、3.5万人。

日曜と平日の差、小雨などの天候状態は影響するにせよ、デモ参加者数が情勢が緊迫するごとに、少しでも増えたほうが、より効果的であることは、間違いありません。

しかし、おとといよりも、昨日の方が更に減っています。

これは、遠くで見ている感覚の僕からしても、愕然とする状態です。いろんな方たちが喧伝するデモ影響の話とは裏腹に、事態が緊迫しているのに実際に集う数が目減りしている現実。

何度も言いますが、こうしたリアルから目を背ければ背けるほど、少しでもよい結果を勝ち取ることは難しくなります。

少なくとも、安倍政権を追い詰めるように、デモ参加者が増えている実態はありません。しかも、内閣支持率も、更に下がる気配もありません。

このデモが果たしてどこまで有効性があるのかと、問われる情勢と言えるかもしれません。

しかし、こうした状況の中でも、実は今朝10時以降のデモが、どう転ぶかによっては、大きく変わる術もないわけではありません。

勿論まずは、少しでも多くの人が国会前に詰め掛けるのかどうかです。

そして、それよりも大切なのは、集った人たちがどこまで覚悟をもって、デモを行うのかということです。

安保法制に反対している、或る国会関係者はこういいます。

「木下さん、たしかにデモは数は減っている。これは誰か中心でアジテートできている政治家や運動家が、本当は不在であることも大きいと思います。そこは、問題だけれども、逆に右派側が言っているようなプロ左翼によるデモという状態になっていないことを示しているとも言えるのですよ。」

「参加者数は多いほうが良いけれど、もうそこが本質ではない気もしています。というのも、国会前でも、横浜でもそうでしたが、デモ参加者を何人も警察が逮捕する状態になっています。それは、今までとパターンが違ってきている。要は、デモ参加者におとなしくデモをさせようとする警察側、あるいは主催者側の意向を、参加者が守らない状態が大きくなっている。麹町警察と主催団体できちんと打ち合わせができていも、現場で機動隊と参加者のぶつかりあいが激しくなっている。だから、小競り合いがおきて、逮捕者が出る状態です。結果的に、国家権力側とデモ参加者の民衆が、リアルに対峙する状況になりはじめている。

「国会に近づくには正面からよりも、後ろが手薄ですが、山場の今日、この参加者達が、どこまでやるのかということではないでしょうか。

平和的なデモ、コールを上げていたら、何か大きく寄与することが出来る状態ではないという見立て。

おそらく今回の状況で、社会の中ではっきりとした対立がおきたと刻み込まる事実がおきない限り、ブレイクスルーはないということです。

逆に言うと、そうした政権と民衆との間で、はっきりとした対立が、きょうにも明確化すれば、事態は激変する可能性が高いです。意図せざるアクシデントも含めて。

ある想定で考えると、具体的には、デモ参加者が何百人も逮捕されるような、ある種の閾値を越えた状態に到達するのかどうかということです。勿論、違う想定でも、閾値を越えることとなるケースはあると思います。

ここまで書いた内容を更に具体的に言います。

少しでも状況が変化する為には、数百人以上はきょうから明日にかけて逮捕されるような状態、外国から見たら大弾圧と見えるような状態にならないと、何らかの獲得目標に到達は出来ない。場合によっては、命を失う参加者が出るような事態にならないとダメなのだということです。だから、デモは根源的に命がけなのです。

デモは、激しくなると、騒乱であり、革命的な要因を内在しています。良くも悪くもそうしたもの。それを誤魔化して、国家権力から、何かを得られるなんてことがあるというお花畑の妄想を言い募っている、エセ左翼知識人どもは、本当に唾棄すべき存在でしかありません。うそつきです。

結局、デモという手段は、示威行為ですから、デモ参加者達の実行行動を相手側がどこまで恐れおののくのかと言うことに尽きるのです。

こちらが命がけでないと、あれだけ悪辣な話を進めようとする、国家権力を止めることなど出来るはずがないでしょう。

いろんな観点で、きょうはデモ参加者側の意識も追い詰められていることだけは間違いありません。そういう人々を相手にすることに、やはり慣れていない日本の現役治安当局者たちという存在も普通にあります。

しかも、本質的かつリアルな恐怖について、実は経験値の低い政治家は安倍総理本人です。

あなたに覚悟があれば、何がおきてもおかしくない舞台がまさに設定されているようにさえ思える光景が、僕には見えているのです。

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