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【 川島なお美さんの命を奪った胆管がん、人工の物質が発症頻度を引き上げた過去事例、「風評被害に負けるな」という本人ブログ 】
『2015年真夏 木下黄太の大放談(10)』
【 健康被害の顕在化と日本におけるジャーナリズム不在という不幸 】
【 あなた自身は「西からの復興」の一翼となれるのか? 】
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安保法制を巡る話から、安保法制を推進した議員を落選させる運動を呼びかけている人たちがいます。
安保法制を推進した自民党などに投票するなという一般論は十分に理解できますが、特定候補への落選運動が、実は落とし穴があるという指摘が、国会関係者から届きました。
公選法に詳しく、選挙コンサルタントとして、特に当局がどのような手法で取り締まるかということに精通している人物が、厳密に考えている話です。もちろん、野党側からの指摘です。
はっきりいいますが、公選法の解釈は、選挙のたびに微妙にずれる傾向が強く、当局の取締りということが、他の話よりも裁量範囲が広いものです。
言い換えれば、次の選挙でどういうことなら摘発するのかを、完全に捕捉することは、不可能です。
しかし、従来なら摘発されなかったことが、政治情勢の進展で、法解釈を広めにとって、摘発されることはよくある話です。
落選運動ということ自体が否定されるという話にはなりませんが、小選挙区での落選運動、特に野党共闘が進んだ場合に、こうした状況は十分に想定されます。
市民側と称している弁護士が、そうしたリスクをきちんと考えていないことは、よくある話です。弁護士だから、丸呑みすると、痛い目にあうことは、一般論としてもよくある話です。
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一部の無責任な弁護士の言動を根拠に、「落選運動は合法」という情報が拡散されています。
しかし、この情報は全くのデマです。
確かに、その落選運動が、漠然と「◯◯党の候補者に投票することは止めましょう」というだけの全国運動であるならば違法行為ではありません。
しかしながら、特定の候補者名を明示してその人に投票しないことを呼びかけた場合に、その結果としてその選挙区における他の特定の候補者への当選に寄与することになる場合は、その落選運動は、該当する他の候補者のための選挙運動とみなされるのです。
つまり、A選挙区において立候補予定者が甲と乙の2名しかいない場合に、甲に対して落選運動を行なうと、それは乙に関する選挙運動を行なっていることになるということです。
従って、この落選運動を選挙の公示前に行なった場合は、「事前運動」として公職選挙法違反に問われることになります。
今回の落選運動の呼びかけは、具体的に対象議員のリストを公表して行なわれています。そのため、それらの対象議員の対立予定候補が1名しかいない選挙区においては(小選挙区制の下ではそういう選挙区は少なくないし、今回の運動では野党共闘を呼びかけているのでなおさらそういう選挙区は多くなる。)、落選運動は違法行為として取り締まられる可能性があるのです。
安保法制を巡っては、政府・与党は、何が何でも反対運動を抑え込もうとしていますから、こういった違反は、「もっけの幸い」「飛んで火に入る夏の虫」となります。そのことをよく考えて効率の良い反対運動を展開していただきたいものです。
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この落選運動に関しての根本的な疑義が僕にはあります。
何か特に問題がある議員に対しての落選運動というよりも、この落選運動は、主に自民と公明に向けられているものです。
こうしたことは、実は政権交代をしろという話に近いです。
それならば、落選運動というネガティブな話でなく、新たな政権枠組みを作る提案を積極的にして、自公の与党政権に変わって、新しい政治体制をこのようにつくるというポジティブな提案を市民側からすべきです。
反対します、落選させろというような主張をいくらしても、その代わりにどういうふうに国を担うのかというグランドデザインを提示しないと、多くの人の結集はありえません。
こうした落選運動には、そういう基本感覚の欠落ばかり感じています。
勿論、基本感覚の欠落に留まらず、リアルで摘発危険性のある話を、そうしたリスクに関して考察が不十分な弁護士の話が拡散していることは、異常なことです。あたりまえですが、弁護士には、出来不出来がありますから。きちんと確認しないと、追い込まれるのは、それを信じて、運動にのめりこんだ市民になりますから。
要は、専門家面している人間が、本当に現場感覚があるとは限りらないということです。
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福岡市南部のエリアでも開催いたします。
【10/24(土)木下黄太講演 in南福岡】
申込み⇒http://www.kokuchpro.com/event/9c5b6246dcc47fd8919e25325a990be8/
「放射能による健康被害と現状について」
会場 博多南地域交流センター さざんぴあ博多 多目的ホール
福岡市博多区南本町2丁目3番1号 西鉄雑餉隈駅徒歩2分、 JR南福岡駅徒歩9分
開場 9:15 開演 9:40〜11:40
「2011年3月11日から早くも4年半が経ちました。
放射能被爆による健康被害も一層深刻さが増しています。
九州でも川内原発が再稼動すると同時に、火山・桜島が活性化するなど懸念は広がります。
現実に冷静に対処していくためにも、今私たちに最も必要なのは正しい情報です。
放射能による健康被害と現状について、ジャーナリスト木下黄太さんからお話をうかがいます。
参加申込みはこくちーずからお願いします。事前申込が参加費がメリットがありますので、ご予約ください。」
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岩手県の盛岡市で初開催。
【10/18(日) 木下黄太講演会 in盛岡】
13時半―16時 (開場・受付13:15~)
会場:盛岡市アイスアリーナ 第2会議室
(盛岡市本宮5-4-1 Tel:019-658-1212)盛岡駅からのバス路線:盛岡駅前東口10番バス乗場より盛南ループ「200」下川原先廻りに乗車→アイスアリーナ前で下車 所要時間約11分
申込み&詳細⇒http://www.kokuchpro.com/event/45195674a463dbf0d0d26888a4c69516/
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秋田は3年半ぶりに伺います。
【10/19(月)木下黄太講演会in秋田】
「原発事故の放射能影響 チェルノブイリとの比較」
10月19日(月)午後6:00~8:00
秋田市にぎわい交流館AU(あう)4階研修室1
秋田駅西口から徒歩10分 新・秋田県立美術館隣接 秋田市中通一丁目4番1号
参加費 無料 (主催団体の意向で無料。資料代のみ300円。)
主催: 環境と暮らしを考える集い(問い合わせ:村上 090-7567-2562 lazycat@ed.akita-u.ac.jp)
「福島県で行われている小児甲状腺検査では、放射能で汚染される以前と比べ、多くの患者数が報告されています。急病人の数や救急車の稼働率があがっている地域もあります。チェルノブイリの影響で17年ほどの期間に百万人近い死者が出ている(『チェルノブイリ被害の全貌』岩波書店)という研究もあります。健康被害の現状は、そして今後は?
2011年から土壌調査や健康被害に関する情報の集積にあたり、低線量被曝問題を専門とするユーリ・バンダジェフスキー博士(写真下)の講演を行った気鋭のジャーナリスト木下さんがテレビや新聞では知ることのできない、今後の私たちにとって大切な情報を話してくれます。近年の、ウクライナの首都・キエフでの映像報告もあります。」主催者より。