俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

七夕

2010-08-17 14:40:03 | Weblog
 七夕伝説によると織女と牽牛(織姫と彦星)は仲睦まじ過ぎたために天神の怒りに触れて天の川を隔てて1年に1回しか会えなくなったとされている。つまり2人共、仕事を放棄してsexにばかり耽っていたから無理やり別れさせられたということだろう。
 性の相性が良過ぎるとこんなことが起こり得る。「一日中エッチしていたい。仕事なんかしたくない。」と考えても不思議ではない。
 殷のチュウ王はダッ己との愛欲生活に溺れ政治を顧みなかったために周の武王によって滅ぼされたと伝えられている。
 しかし実際にはこんなことは滅多に起こらない。精力絶倫の特異体質者以外の男の性行為は1回で果てる。
 私は長年、人間のオスがなぜ1回で果てるのか不思議だった。2回でも3回でもすればそれだけ受精の可能性は高まる筈だからだ。
 こんな男の憧れのような絶倫男は淘汰されたのだろう。狩にも参加せずにsexに励む者には餓死というペナルティが与えられたのだろう。1回で果てるからこそ、男は昼間働ける。1回で果てるということは社会生活を営むためには必要な特性だということだ。

違った目的

2010-08-17 14:23:16 | Weblog
 普通、同じ施設には同じ目的を持った人が集まる。映画館に入る人は映画を見ることが目的だし、遊園地に行く人は遊戯器具で楽しむことが目的だ。
 プールには違った目的を持った人が集まる。そのために施設は無秩序状態に陥る。
 大雑把に分けて3種類の人が集まっていると思える。①泳ぐため②遊ぶため③涼むため。違った目的の人が1つの施設に集まれば、本来の目的とは無関係に多数者の権利が優先される。
 遊ぶために来るのは子供連れや遊び仲間やカップルなどだ。彼らは自分達の集団の楽しみしか見ない。周囲がどれだけ迷惑しようと平気だ。
 涼むために来るのはデブと老人が中心だ。デブも老人も暑さに弱いから水に浸かることを楽しむ。水に浸かっていれば満足なのだから壁際に集まって殆ど動かない。あるいはプールの中央で土左衛門のような姿でプカプカと浮かんでいる。
 こんな状態で泳ぐことは困難だ。どう動くか分からない遊びグループと動かない涼みグループがプールを占拠してしまう。動かないデブがそのデカい図体を晒せば、道路に岩が転がっているようなもので止まらざるを得ない。
 水泳好きにとっては7月と8月はワーストシーズンで6月と9月がベストシーズンだろう。季節外れには遊びグループも涼みグループもプールに来ないからだ。全くもって不合理な話だ。
 水深1.6mで小学生は入場禁止だった大阪プールは京阪神の水泳好きが集まる最高に快適なプールだったと今でも思う。

焼け太り

2010-08-17 14:08:45 | Weblog
 所在不明の高齢者の数が毎日増えている。今日現在何人にまで増えたのか知らないが、神戸市区政振興課の答弁には呆れ果てて笑うことさえできなかった。
 「2007年~09年度に『居住実態がない』と、家族から抹消手続きの申請があったのは約1100件。うち職員が実態確認し、職権で抹消手続きをしたのは252件だけ。実態調査が欠かせないが人手不足で追いつかない。」(8月11日付け朝日新聞朝刊)
 年間僅か400件弱の申請に対して1年当たり84件しか抹消できず、それが「人手不足」とは一体全体どんな過疎地の零細村役場なのだろうか。この程度ならアルバイト1人で充分処理できる筈だ。これが政令指定都市の言い訳とは到底考えられない。12日現在の神戸市の所在不明者のうち6割強の64人が兵庫区に集中しているそうだから兵庫区役所はさぞかし酷い人手不足で過労死が続出しそうな恐ろしい職場なのだろう。
 昔から役人は都合の良い言い訳を使って自己増殖を図って来た。不祥事が起こったら管理監督者の不足、書類を紛失したら事務所が手狭、汚職があったら職員の低賃金と、都合の良い言い訳をしては焼け太りをして来た。今でもこんな嘘が通じると思っている非常識さが怖い。