俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

オオサンショウウオ

2011-12-09 15:16:49 | Weblog
 日本で中国産のオオサンショウウオが増えて日本固有種のオオサンショウウオが激減しているそうだ。日中のオオサンショウウオは近い種であり交雑が可能なために混血種が増えていると言う。
 日中のオオサンショウウオの形態はよく似ているが性格は随分違う。日本のオオサンショウウオはじっと待っていて目の前に来た魚を食べるが、中国のオオサンショウウオは積極的に動いて魚を狩る。何かにつけて積極的で繁殖活動も盛んだ。そのために中国系のオオサンショウウオが日本系を凌駕しつつある。
 日中のオオサンショウウオの違いは日中の国民性の違いを連想させる。日本人は温厚で宛がい扶持で満足するが、中国人は積極的で自己主張も強い。
 日本のような狭い島国に住んでいると競争が少ないので協調的になり、中国のような大陸では競争が激しいので能動的でなければ生き残れないからだろうか。
 日本では近年「草食系」と呼ばれる消極的な男が多いそうだ。弥生人が縄文人を圧倒したように近い将来、肉食系の中国人によって日本人は淘汰されるのだろうか。

沖縄蔑視

2011-12-09 15:01:56 | Weblog
 1995年に沖縄で起こった少女暴行事件を「詳細には知らない」閣僚がいて良いのだろうか。しかもそれが防衛大臣とは絶句せざるを得ない。
 この言葉は決して謙遜して言ったのではない。本当に知らないのだろう。記者会見では「ランコウ(乱交?)事件」と言ったそうだ。少しでも知っていればこんな言い間違いはしない。
 その後も凄い。沖縄の仲井真知事との会談では「今回のことで大きなお荷物をまた背負うことになった」と話したそうだ。なぜ「大きな課題」か「大きな責任」ではなく「大きなお荷物」なのだろうか。仲井真知事は呆れて僅か8分で会談を打ち切った。
 私は言葉の上げ足を取ることは好きではない。人間なのだから失言することもあろう。しかし一川大臣の沖縄蔑視は見事に首尾一貫している。失言ではなく本音だ。そうでなければ「お荷物」などという失礼な言葉が出る筈が無い。沖縄なんかどうでも良い、地元の石川県が大事だ、という考えが露骨に出ている。
 多分、地元の農民層には人気のある人なのだろう。しかし国会議員、しかも国務大臣だ。そんな立場の人が職務上最も重要な地域である沖縄を軽視することは許されない。既に問責決議が可決されたが、野田総理は小沢グループとのしがらみがあって解任できないだろうから、さっさと自ら辞表を提出することが国のため・民主党のためになる。このまま居座っては沖縄県民は益々民主党嫌いになってしまう。

雑食

2011-12-09 14:47:32 | Weblog
 雑食は優れた生存戦略だと思うのだが自然界には不思議なほど雑食動物は少ない。鼠、熊、猿、蟻、蝿、ゴキブリぐらいしか思い当たらない。犬や猫は人間に飼われてから雑食動物になったが元々は肉食動物だ。肉食動物は雑食動物に変われるが草食動物が雑食動物に変わることは殆んど無い。動物性蛋白質を消化できないからだ。人類は草食動物から雑食動物に変わった珍しい例だと思うが、肉食を採り入れる際には火を使ったと思われる。
 コレステロールが有害とされたのは信じられない動物実験に基づく。何と兎にコレステロールを含む食物を食べさせて有害と証明したのだ。草食動物である兎に動物性コレステロールを摂取させれば99%間違いなく有害だろう。
 熊は木の実や蜂蜜や魚などの栄養価の高いものばかりを選んで食べる。それだからこそあの大きな体とパワーを維持できるのだろう。その熊の一種にパンダがいることは全く不可解だ。最も有利な雑食という戦略を捨てて竹のような栄養価の低い植物を食べるようになったのは一体全体どういう経緯なのだろうか。さっぱり分らない。
 ユーカリの葉しか食べないコアラも奇妙な動物だ。因みに動物園で最も餌代が嵩むのはコアラだそうだ。