福島原発事故独立検証委員会による報告書が先月27日に発表された。政府の事故調査委員会による中間報告と概ね齟齬は無いようだが、3月12日の菅首相(当時)の原発視察の経緯はこれまでに報道されたものとは異なっていた。
菅前首相は枝野官房長官(当時)などの大反対を押し切って視察を決行したそうだ。このことが原発事故拡大の大きな原因となった。
原子炉内の圧力を逃がすベントが遅れた原因として、首相を被曝させないためという噂が当時からあった。実際のところ首相による視察は迷惑以外の何物でもなかった。対応させられた吉田所長(当時)はさぞかしイライラしたことだろう。刻一刻情勢が変わる非常時に、貴重な情報や陣頭指揮に使うべき時間が奪われてしまったからだ。これで対応は後手に回った。
これは火事の初期消火の現場を視察するような愚行だ。現場は忙しい。災害時の初期対応は特に重要だ。初期段階での10の努力はその後の100の努力に匹敵する。最も重要な段階で妨害をしたのだから前首相によるパフォーマンスが事故を拡大させたことは間違い無い。
菅前首相は枝野官房長官(当時)などの大反対を押し切って視察を決行したそうだ。このことが原発事故拡大の大きな原因となった。
原子炉内の圧力を逃がすベントが遅れた原因として、首相を被曝させないためという噂が当時からあった。実際のところ首相による視察は迷惑以外の何物でもなかった。対応させられた吉田所長(当時)はさぞかしイライラしたことだろう。刻一刻情勢が変わる非常時に、貴重な情報や陣頭指揮に使うべき時間が奪われてしまったからだ。これで対応は後手に回った。
これは火事の初期消火の現場を視察するような愚行だ。現場は忙しい。災害時の初期対応は特に重要だ。初期段階での10の努力はその後の100の努力に匹敵する。最も重要な段階で妨害をしたのだから前首相によるパフォーマンスが事故を拡大させたことは間違い無い。