小学生の時の話だ。校門の前に屋台のタコ焼き屋があった。この店は変な値付けだった。10円で5個、5円で3個だった。私はいつも「5円のを2つ」と注文した。
なぜこんな変な値付けだったのだろうか。正義感の塊りのような人で貧しい子供の味方になろうとしたのだろうか。私のような5円の品を2個買う子供はパシリをやらされている可哀想な子供と思ったのだろうか。それとも単に算数を知らなかっただけなのだろうか。
昔、北海道の観光地にはアイヌの格好をした人がいて動物の木彫りを実演販売していた。1個100円と手軽な価格だったので熊を2個注文した。すると220円請求された。理由を尋ねると「同じ物を2個続けて彫るのは面倒だから」とのことだった。
これほど極端ではないが、今でもまとめて買えば高くなるケースはある。外税表示の店で99円の品を買えば103円だがそれを2個買うと207円になる。書籍も外税表示なので2冊同時に買ったほうが1円高くなることがある。
生鮮食品の市場では大口注文が入ると値段が上がる。需要と供給のバランスが崩れるからだ。今はどうしているのか知らないが、昔は大手スーパーはわざわざ分散して買い付けていたそうだ。しかしこれは無駄な話だ。人件費が多く掛かるから商品価格が高くなってしまう。今では多分、市場を通さずに農協などから直接買い付けることが増えているだろう。
なぜこんな変な値付けだったのだろうか。正義感の塊りのような人で貧しい子供の味方になろうとしたのだろうか。私のような5円の品を2個買う子供はパシリをやらされている可哀想な子供と思ったのだろうか。それとも単に算数を知らなかっただけなのだろうか。
昔、北海道の観光地にはアイヌの格好をした人がいて動物の木彫りを実演販売していた。1個100円と手軽な価格だったので熊を2個注文した。すると220円請求された。理由を尋ねると「同じ物を2個続けて彫るのは面倒だから」とのことだった。
これほど極端ではないが、今でもまとめて買えば高くなるケースはある。外税表示の店で99円の品を買えば103円だがそれを2個買うと207円になる。書籍も外税表示なので2冊同時に買ったほうが1円高くなることがある。
生鮮食品の市場では大口注文が入ると値段が上がる。需要と供給のバランスが崩れるからだ。今はどうしているのか知らないが、昔は大手スーパーはわざわざ分散して買い付けていたそうだ。しかしこれは無駄な話だ。人件費が多く掛かるから商品価格が高くなってしまう。今では多分、市場を通さずに農協などから直接買い付けることが増えているだろう。