俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

セクハラ

2012-03-09 15:17:51 | Weblog
 セクハラを肯定する気は全く無いが、過剰な規制が婚姻率を下げる要因となっているのではないだろうか。
 スキンシップという和製英語がある。今では親子関係に限定して使われているがかつては同僚間での関係にも使われていた。軽く触れることを通じて好意度を測ったものだ。今でも中学生から大学生までが不器用なスキンシップを通じて関係を深めようとしている。これは決して悪いこととは思えない。
 職場でのスキンシップはセクハラと見なされるのですっかり廃れてしまった。握手やハグなどの習慣が無い日本人にとって貴重なボディタッチが無くなれば男女の関係は疎遠になる。ボディタッチは親密さを増やす効果があるからだ。
 妻帯者である上司によるスキンシップはセクハラだが、独身者による同僚に対するスキンシップの多くは好意を示すアプローチではないだろうか。
 少子高齢化が社会問題とされている。私個人としては人口の減少を望ましいことと考えているが、もし人口を増やすべきだと考えるなら、独身の男女が親しくなることは良いことだろう。既婚者によるスキンシップはセクハラとして厳しく規制されるべきだが、独身者同士のスキンシップはもっと大目に見ても良いのではないだろうか。

大気汚染

2012-03-09 15:04:56 | Weblog
 環境破壊として放射能汚染ばかりをマスコミは騒いでおり、大気汚染の深刻さは殆んど報じられていない。しかしWHO(世界保健機関)の推計によると日本では毎年3~5万人が大気汚染を原因とする病気で死んでいるそうだ。世界では約100万人、中国だけで約40万人が死んでいるとのことだ。大気汚染は決して克服された過去の問題ではなく現代の差し迫った問題だ。
 大気汚染の原因は5割が車両からの排気ガスで3割が発電によるものと言われている。
 かつて日本軍は中国大陸で毒ガスを作ったとされているが、現代の中国ではそれを遙かに上回る量の有毒ガスが作られている。多くは石炭発電所によるものだが今後は車両の排気ガスの増加によってもっと深刻な事態を招くだろう。
 大気は動く。今は重慶などの内陸部が酷く汚染されている状態だがいずれは西から東への気流に乗って沿岸部を経て日本まで汚染されることになるだろう。
 放射能汚染やCO2による地球温暖化よりも大気汚染のほうがずっと切迫した問題だ。何しろ多くの人が実際に亡くなっているのだから。つまらないことに空騒ぎをするよりも現在起こっている問題に対処すべきだろう。

泥沼

2012-03-09 14:51:43 | Weblog
 70歳代以上は中福祉・低負担だ。60歳代は中福祉・中負担だ。50歳代以下は中福祉・高負担だ。これを高福祉にしようとすればどうなるか。60歳代以上は負担すべき時期が既に終わっているのでそのシワ寄せは50歳代以下に押し付けられる。つまり高福祉・超高負担になる。団塊の世代などの中負担だった世代は中福祉に甘んじるべきだろう。途中から福祉を手厚くすることは世代間の不平等を拡大することにしかならない。福祉が歪になったのはバラ撒き政策が原因だ。低負担だった世代に中福祉を提供したからその負の遺産が後の世代に繰り越され続けた。
 今後の問題も山積みだ。中福祉・高負担を押し付けられた世代は高福祉を要求するようになるだろう。負担に見合った福祉を受ける権利を主張するのは正当なことだ。しかしそれを認めれば次の世代に中福祉・超高負担を押し付けることになる。福祉が次の世代からの搾取となる。
 政治家は人数が多く投票率も高い高齢者に迎合し易い。しかし高福祉という飴が後の世代にとっては鞭となる。世代間の不公平を拡大する政策はポピュリズムに過ぎない。福祉の安易な拡充は増税の連鎖を生む泥沼政策だ。