俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

道路発電

2012-05-22 15:21:18 | Weblog
 太陽光発電パネルを設置すればその下は日陰となる。陽が当たらないので活用することは諦めざるを得ない。だから建物の屋上などの死に場所に設置することが最も合理的と考えられている。
 しかし意外な好適地がある。道路だ。道路は舗装してしまえばその下は死に場所になる。どうせ死に場所になるのならそれを太陽光発電に使えば有効活用になる。つまり道路を太陽光発電パネルにしてその上を透明で頑丈な素材で覆えば道路による太陽光発電が可能になる。強度の問題で車道が難しいのなら歩道だけを使うという手もある。
 電車の軌道も使える。レールと枕木以外には力が掛からないのだから周囲に太陽光発電パネルを敷き詰めることができる筈だ。踏切は車道と同様に強度の問題がありそうだが、踏切の無い路線、例えば新幹線の線路を使えば延々と数千㎞にも及ぶ世界最長の太陽光発電所が作れる。
 こうすれば農家の遊休地のような本来農耕地として使える土地を無駄遣いすることなく発電できる。知恵を出す余地はまだまだ沢山ありそうだ。

海洋開発

2012-05-22 15:07:06 | Weblog
 昨日は金環日食だった。宇宙に関心を持つ人は多い。かく言う私も高校までは理科系のクラスにいて大学では天文学を専攻しようと思っていた。一浪して哲学専攻に方向転換したが今でも興味を持ち続けている。
 経済性を考えれば宇宙開発は最も割に合わない事業ではないだろうか。科学者の道楽とさえ思える。地球周辺での宇宙開発なら気象衛星など役に立つ物もあるが、周辺外事業は殆んどが浪費とさえ思える。文字通り天文学的な金を費やして月まで行ったがどんな成果があったのだろうか。今後、火星や金星に行っても採算が合うとは思えない。
 それと比べて海洋開発は確実に成果が得られる事業だろう。石油や天然ガスなどのエネルギー、魚などの食料、鉱物や貴金属などあらゆる資源が海底に眠っている。
 費用を考えても空と海の差は歴然だ。宇宙に行くためには物凄い費用が必要だが海洋開発ならその千分の一あるいは一万分の一で済む。
 ハイリスク・ローリターンの宇宙開発よりもローリスク・ハイリターンの海洋開発のほうがずっと良い。海洋資源に恵まれた日本は国策として海洋開発にもっと投資して現在と将来の発展を目指すべきだろう。

15%節電

2012-05-22 14:49:07 | Weblog
 関西電力の管内ではこの夏15%の節電が必要とのことだ。しかし皆が15%節電できる訳ではない。病院や工場などでは5%減らすことでさえ困難だろう。そうすると減らせる所では30%ほど削減しないと全体での15%削減はできないということになる。
 病院以外では基本的には冷房禁止とすべきだろう。ムービング・ウォークも禁止、エスカレーターとエレベーターは大半を停止する。照明は半減してテレビもできるだけ点けない。電子レンジなどの調理家電も禁止だ。ガスコンロを使えば良い。
 こうなると家にいても暑いだけで何もできない。そういう人のために2つの場所を推奨する。水辺と映画館だ。
 水辺は実際に涼しい。アスファルト・ジャングルと比べれば数度低い。そこでの水遊びや読書に耽れば良い。
 上映中の映画館は暗い。多分、最も暗い商業施設だが誰も不満を持たない。
 コンビニなどの24時間営業の店は営業時間を短縮する。夜の電力に余裕ができれば充電や揚水発電のために使える。
 テレビの放送時間の短縮は必須だ。夜11時で放送を終えれば皆が早寝早起きになり電力消費量が減る。もしかしたら少子化対策にもなるかも知れない。ニューヨークでは大停電の10か月後にベビーブームが到来したそうだ。
 これらができないようなら、電力料金の値下げを義務付けての原発の臨時稼働を至急検討すべきだ。7・8月だけの稼働なら事故の可能性は極めて低いし、既に施設も燃料も人も備わっている非稼働施設の活用だから稼働コストは殆んど掛からない筈だ。