俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

a

2012-05-25 15:19:03 | Weblog
 英文ではeが最も多く使われるそうだ。日本語の文章をローマ字で書けばaが最も多い。同僚の中川さん(仮名)が理由を言わずに退職し、その後、片山氏(仮名)と結婚した時、彼女にこんな手紙を送った。
 `Dakara anata ha hanasanakatta. Asahakana nakama kara anata ha satta. Atatakana harakara ha tada barabarana sankasya datta. Tamatama karakatta bakana yakara ha anata ga hanakara wakaranakatta kara waratta. Namahankana wakaba kara kawatta tawawana yawarakana karada. Ban-nan ga atta ga anata ha katta. Sawayakana Katayamasan ga asaban aratana takara da. Saraba Nakagawasan.'
  もう少し長かったが忘れてしまった。a音だけで文章が作れるのは多分、日本語だけだろう。逆に言えば日本語には母音が少な過ぎるということだろう。

アスリート

2012-05-25 15:04:06 | Weblog
 近頃、中年が元気だ。大相撲の夏場所は37歳の旭天鵬関が制した。テニスのクルム伊達公子選手は41歳だし、中日ドラゴンズの山本昌投手は46歳だ。メジャーリーグのロッキーズには49歳のモイヤー投手がいる。
 中年だけではない。老人も元気だ。ロンドン五輪の馬術の代表には何と70歳の法華津選手が選ばれた。日本最高齢のプロスポーツ選手は同じく70歳のボートレーサーの加藤峻二選手だ。
 身体能力のピークは多分25歳ぐらいだろう。身体能力と技術のバランスがトータルな運動能力となる。運動能力とは徐々に向上する技術とピーク以降は衰える身体能力の総和だ。
 かつて14歳の岩崎恭子選手が100m平泳ぎで金メダルを獲得した。身体としても技術としても未成熟な時点で世界の最高峰に立った。これは水泳という種目の特殊性を物語る。人類は陸上生活に適応した動物だ。イルカやマグロのような流線型の体形へと成長する訳ではない。凸凹の少ない少女体形のほうが競泳では有利だから未成熟の段階で最高の運動能力を得たのだろう。

ベント

2012-05-25 14:49:43 | Weblog
 福島第1原発の1号機のベント(排気)が遅れた理由について奇妙な考えに囚われている。それは、南風が吹くのを待っていたから遅れたのではないかという妄想だ。勿論、妄想に過ぎず全く証拠も証言も無い。しかしもし本当にそのためにベントが遅れて事故が拡大したのなら二重・三重に犯罪的な行為だ。
 北風が吹いている時にベントを行えば放射能は関東地区へと向かう。南風なら東北へと向かう。人口は圧倒的に関東のほうが多い。ここで被害の大小を比較することは誰もがすることだろう。関東を守るために東北を犠牲にすることは悪魔の選択だ。多分そんな権限は菅首相(当時)には無い。
 繰り返すがこれは私の妄想に過ぎない。しかしこれは究極の選択だ。1憶人を守るためなら2千万人を犠牲にしても良いのかどうかという疑問へとも繋がる。
 最大多数の最大幸福という視点ならそれは肯定され得る。実際の話、伝染病患者は隔離されて自由を奪われる。これは多数者を守るためにはやむを得ないことだろう。しかし関東か東北か、あるいは1億人か2千万人かとなると判断し難い。
 しつこく繰り返すがこれは私の妄想でしかない。