政治家は特定の集団に利益を供与することによって支持を得ようとする。今、問題なのは高齢者と農家であり、かつて厚遇してその後破綻したのは零細小売業者だ。
高齢者は数が多く投票率も高い。そのためどの政党も高齢者を敵に回したくない。それが高齢者に対するバラ撒き政治を招く。大阪の市営交通無料パスは国や県レベルではなく市によるバラ撒きなのでこれまで余り問題化されなかった。多くの市町村でも同じようなバラ撒きが行われていることだろう。
減少傾向にあるとは言え日本の農家は200万戸だ。一世帯4人とすれば800万人、つまり800万票の票田だ。しかも多くの農村地区は憲法違反とされるほど一票の価値が高い。だから農家は厚遇される。戸別所得補償などの補助金は農業振興を騙るただのバラ撒きだ。補助金で票を買うようなものだ。
零細小売店を守るために大規模小売店舗法がある。それが何を招いたか。大型店の郊外出店と地方都市の中心街の空洞化だ。町の中央に大型店があれば周囲の小売店はコバンザメ商売をして大型店の集客力を利用できる。しかし大型店を郊外に追い出してしまったからシャッター商店街が全国に広がり高齢者は買物難民となった。
弱い人の味方というタテマエで行う保護政策の大半は政治家によるポピュリズムに過ぎない。政治家の票集めのために社会は歪み、税金は浪費され、国の借金は膨らむ。こんなデタラメの埋め合わせのための増税には何の正当性も無い。
高齢者は数が多く投票率も高い。そのためどの政党も高齢者を敵に回したくない。それが高齢者に対するバラ撒き政治を招く。大阪の市営交通無料パスは国や県レベルではなく市によるバラ撒きなのでこれまで余り問題化されなかった。多くの市町村でも同じようなバラ撒きが行われていることだろう。
減少傾向にあるとは言え日本の農家は200万戸だ。一世帯4人とすれば800万人、つまり800万票の票田だ。しかも多くの農村地区は憲法違反とされるほど一票の価値が高い。だから農家は厚遇される。戸別所得補償などの補助金は農業振興を騙るただのバラ撒きだ。補助金で票を買うようなものだ。
零細小売店を守るために大規模小売店舗法がある。それが何を招いたか。大型店の郊外出店と地方都市の中心街の空洞化だ。町の中央に大型店があれば周囲の小売店はコバンザメ商売をして大型店の集客力を利用できる。しかし大型店を郊外に追い出してしまったからシャッター商店街が全国に広がり高齢者は買物難民となった。
弱い人の味方というタテマエで行う保護政策の大半は政治家によるポピュリズムに過ぎない。政治家の票集めのために社会は歪み、税金は浪費され、国の借金は膨らむ。こんなデタラメの埋め合わせのための増税には何の正当性も無い。