俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

同音異義語

2012-08-24 14:11:12 | Weblog
 「しごはむになる」を漢字変換する場合、人間なら「死後は無になる」が正しいが豚なら「死後ハムになる」でも良かろう。誤変換には時々妙に考え込まされるものが偶然現れる。
 私が誤変換に興味を持ったのは90年代初めのまだワープロがあった時代で、徳島の阿波踊りの筈が「泡踊り」と変換されたり、酷い企画に対して再提案を求めたら「最低案を求める」と変換されてしまった。日本語は同音異義語が非常に多く、漢字を使わないと伝達が困難だと痛感した。
 私が最近気に入っているのは「お客彷徨うトイレ」だ。勿論「お客様用トイレ」の誤変換だが、トイレの個室が足りないために客が右往左往している姿がイメージできて妙に笑える。

再生不可能エネルギー

2012-08-24 14:00:46 | Weblog
 エネルギーは再生できない。エネルギー保存の法則があるからエネルギーは消滅しないが、拡散してしまうので利用することは不可能だ。原発は100万kwの電力を作るために200万kw分のエネルギーを海に放出するが冷却に使われたエネルギーは拡散するので再利用できない。だから再生可能エネルギーという言葉は間違いで、持続可能エネルギーと呼ぶべきだろう。石油やガスを使えば資源が減るが、太陽光や地熱ならエネルギーは無尽蔵であり枯渇することなくほぼ未来永劫使い続けることができる。
 ドイツでは妙なことになっている。日本と同様にドイツでも持続可能エネルギーを高く買い取って消費者に価格転嫁していたのだが、消費者の電力料金が高くなりすぎて問題になり、太陽光電力の買取価格を値下げすることになったそうだ。日本でも随分高く買い取るので「これなら儲かる」と考えた多数の企業が売電に参入しているがいずれドイツと同じ問題が発生するだろう。

精神障害

2012-08-24 13:48:54 | Weblog
 精神障害という言葉の意味がよく分らない。発達障害や人格障害などは病気と言えるのだろうか。異常人格を障害と名付けるから精神障害者が犯罪を犯しても心神喪失や心神耗弱として減刑されることがあるがこれは妥当だろうか。
 一番分かり易い病気は感染症だ。細菌やウィルスの影響で体が異常な状態になるが治癒すれば元に戻る。アルコール中毒も酩酊している間は異常行動を起こすが時間が経てば元に戻る。病気とは一時的な異常であり基本的には治療可能なものであるべきだろう。治らない、あるいは治療の可能性の乏しい精神障害者を、治療をせずに放免することは危険だ。
 超男性という先天性異常がある。本来XYであるべき性染色体がXYYになっているために攻撃的・暴力的・独断的といった男性的特徴が極端に現れる。そのために暴力犯罪を起こす可能性が高い。遺伝子レベルでの異常なのだから発達障害よりも重度な障害だと思うのだが、この障害を理由にして減刑されたという話を私は知らない。