俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

見た目

2013-08-04 11:39:29 | Weblog
 食べ物は美味しそうであることが必要だ。見た目が美味しそうでなければ食べてみる気にはなれない。その意味ではフィリピン料理は最低レベルだろう。魚や肉の断面は汚くソースは黒っぽい。しかし必ずしも不味い訳ではない。
 むしろ美味しそうに見えて不味い料理のほうが困る。着色料と香料で食欲をそそって、食べてみれば不味ければ幻滅する。料理にとって見た目も重要だが価値を決める絶対条件ではない。
 女性の容姿は重要な条件だ。容姿が良ければそれだけで評価は高まる。しかし付き合ってみて性格の悪さが分かれば幻滅する。
 あくまで私の知る範囲での話だが、頭の悪い美女のほうが性格の悪い美女よりも多いように思える。頭の良し悪しはある程度客観的に判断できるのに対して、性格の良し悪しはかなり主観的なものだからだろう。美女であるだけで男による評価は大甘になる。
 それだけではない。可愛がられて育てばいじけることが少なく素直な性格になるだろう。私のような素直でない性格の男にとっても素直な女性は好ましい。
 体型も人格を反映する。手足の長さは生まれつきで変えられないが体型は自分で決められる。生活習慣は自分の意思で変えられるからだ。細過ぎる人も太過ぎる人も間違った生活習慣を持っているだろう。そして多分、栄養学の知識も不足しているだろう。
 綺麗な顔立ちは少なからず遺伝によるものだが、綺麗で健康的な体は彼女の努力や自制などの賜物であり精神性を反映している。従って常識やリンカーンの言葉とは逆に、美しい顔よりも美しい体のほうが価値が高いと私は思っている。これは決して私がスケベだからではないと思う。

ブラックバス(続生態系)

2013-08-04 11:15:47 | Weblog
 あちこちの湖でブラックバスの駆除が行われているが、これは絶対に成功しない。仮に99%を駆除できても、つまり1,000尾の内990尾を駆除しても、ほんの10尾が生き残れば繁殖するからだ。放っておいても生態系のバランスによって淘汰されて一定量以上に増えることは不可能なのだから、むしろ新しい資源として活用してはどうだろうか。
 ブラックバスは海魚のスズキから進化して川魚になっただけにかなり旨いらしい。ところが駆除しようとする公務員はこのことを隠そうとする。それはブラックバスが旨いということが知れ渡れば駆除に反対するグループが増えるということを彼らは恐れるからだ。 現在のやり方は役所が駆除費を予算化して駆除している。反対派が増えれば予算が削減あるいは廃止されかねない。そうすれば仕事を失う。だから駆除反対派を親の敵のように毛嫌いする。明らかに、駆除することではなく駆除作業という仕事を守ることが目的になっている。
 駆除反対者の多くはブラックバスの「魚権=生存権」を守れなどと主張している訳ではない。食資源・レジャー資源であるバスが無駄遣いされていることに怒っているのだと思う。
 役所はできもしない駆除から手を引くべきだろう。むしろ釣り人や漁師に開放して、更に名物料理を育てることに協力することが最善の対策だろう。そうすれば税金を1円も使わずにブラックバスを減らし、同時にレジャーと漁業と食文化に貢献して地域振興にも繋がる。役人共から無駄な仕事を取り上げるだけでこんなに良いことずくめになる。