俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

個人商店

2013-08-10 10:59:36 | Weblog
 個人商店が廃れるのは当然のことだ。それは大規模店(スーパー、デパート、コンビニなど)と比べて明らかに不利だからだ。
 個人商店の優位性は1つしか無い。それは一国一城の主であることだ。稼ぎが増えれば自分の収入も増える。このインセンティブはサラリーマンによる商売に対する大きな優位性となる。
 不利性は無数にある。後継者、知名度、資金力、宣伝力、情報力、etc.etc.・・・。
 唯一の長所も大きな弱点となり得る。経営者の資質が高ければ良いが低ければどうしようも無い。大規模店なら上司が指導したり担当者を変えたりできる。ところが個人商店ではそれは不可能だ。結局、無能な商店主が我流の商売を続けることになる。
 単独店舗の場合、品揃えにも大きな欠陥が生じ得る。既存客しか見ないからだ。今、来ていない客の市場のほうが大きくても現在来ている客しか見えない。
 こんな経験がある。水着を買いに行ったところブリーフ型が1枚も無く、総てトランクス型とロングパンツだった。事情を尋ねたところ「うちではこのタイプしか売れない」とのことだった。唖然とした。トランクス型とロングパンツしか置いていないのだからそれらしか売れないのは当然のことだ。彼らは店頭での情報しか知らない。マーケットリサーチなどしようとも思わない。屋内プールでは確かにそれらが主流だが、屋外で泳ぐ人はブリーフ型のほうが多いということを知らないのだろう。
 変な味付けの飲食店でも同じようなことが起こる。その味が気に入った変な味覚の人しか来ない。普通の味覚の人は二度と立ち寄らないから必然的に廃れる。
 都会なら、偏った品揃えがその店の個性ともなり得る。しかし田舎でこんなことをすれば「変な店」としか評価されない。こうしてジリ貧になる。個人商店が廃れてコンビニのフランチャイズ店になるのは当然のことだ。

2013-08-10 10:32:04 | Weblog
 私は血液型占と星占を頭から否定しようとは思わない。幾らかは妥当性があると思っている。勿論、星座が人の運命を左右することなどあり得ない。そんな馬鹿馬鹿しい話ではなく、幾分科学的な根拠を持ち得る要素がありそれを評価する。
 血液型についてはこれまでに何度か書いているように、血液型と病気には相関性があり、病気と性格にも相関性がある、従って血液型と性格は相関する、ということだ。具体的には、感染症に弱いA型とAB型は清潔好きな性格を併せ持ち易く、強いO型とB型は大胆になる、ということが典型例だ。
 星占で重要なのは星座ではなく誕生時期の特性だ。5月6日付けの「初等教育」に書いたことだが、早生まれの人は一流のスポーツ選手にはなりにくい。これは星座による運命ではなく、学年内での競争が原因だ。早生まれの人は遅生まれの人よりも幼いので体力面でも劣り、それが後々まで影響する。
 もう1つの要因は親の計画性だ。出産のために良くない月は1・2月と7・8月だろう。それぞれ寒過ぎる・暑過ぎるからだ。計画性の高い両親ならこれらの期間以外に出産できるように調整するだろう(なお私は4人兄弟でその内3人が2月と7月生まれだ)。
 私はオカルトは嫌いだが科学信仰も同じくらい嫌いだ。科学信仰とは現在の科学を万能と信じて現在の科学では分からないことを迷信と決め付ける偏狭な考え方だと思う。科学以前のもののほうが科学よりも正しいということは充分にあり得る。麻薬犬はその一例だ。最新の検出機器よりも犬の鼻のほうが正確に麻薬を嗅ぎ当てている。しかしこれはあくまで現時点での科学技術の敗北であって科学そのものの敗北ではなかろう。いずれは犬の嗅覚に勝てる時が来るだろう。それまでは犬の鼻に頼らざるを得ない。