俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

緊急地震速報

2013-08-12 09:13:12 | Weblog
 8日に外出から帰ってテレビを点けたらいきなり緊急地震速報が報じられた。奈良を震源とする地震で津波の恐れもあるとのことだった。変だな、と思った。海の無い奈良が震源なら津波の可能性は極めて低い筈だ。津波は水中での断層が原因になる。奈良を震源とする地震で津波が起こるためには隣の県を横切る巨大な断層が必要だ。それは殆んどあり得ないことだ。たまたまチャンネルが民放だったのでNHKに切り替えて唖然とした。高校野球の実況中継をやっていたからだ。
 もし本当に奈良で大地震が起こったなら甲子園での野球は不可能だ。誤報だと確信した。10分程経ってからようやく誤報との告知があったが遅過ぎる。もっと早く気付いて訂正できた筈だ。
 夕刻に行われた気象庁による記者会見では「和歌山県北部の小さな地震と三重県南東沖にある地震計のトラブルが同時に起こったために広範囲の揺れと勘違いした」とのことだったが全く納得できない。和歌山県北部と三重県南東沖の間には沢山の地震計があり、これらが反応しなかったということから大地震の可能性は即刻否定できた筈だ。これでは北海道と九州で同時に発生したボヤで「日本全土が炎上」と騒ぐようなものだ。津波予報に関しては何も釈明しなかった。
 勝手な想像だが、担当者が不在だったことによる超低レベルの単純ミスだったのではないだろうか。留守番をしていた素人(もしかしたら実務に疎い課長クラスの人)が慌ててトンチンカンな発表をしたのではないかと思う。
 担当者の責任を問いたい訳ではない。隠蔽体質を問題にしたいだけだ。もしこんな初歩的なミスを犯すような担当者しかいないのならそのことのほうが大問題だ。

血液型(5)

2013-08-12 08:46:09 | Weblog
 10日付けの「占」で書いた血液型と性格の相関性について補足説明をする。
 血液型と感染症との相性は様々だが、概してA型とAB型は多くの感染症に弱く、O型とB型は強い。
 性格も様々だが、議論を簡単にするために、慎重と大胆という2種類に絞る。
 こうすれば人を4種類に単純化して考えることができる。組み合わせは次の4つだ。①感染症に弱く慎重②感染症に弱く大胆③感染症に強く慎重④感染症に強く大胆。
 この場合、明らかに不利なのは②だろう。従って感染症に弱いグループは「慎重」という戦略を選ばざるを得ない。
 ③と④では優劣は無いように思えるが、「慎重」という戦略を採るグループが他にもいるのだから「大胆」という戦略を選んだほうが競争上有利になるだろう。
 私は決して血液型に性格を決める遺伝子が付随すると考えている訳ではない。血液型とは実は免疫機能の違いであり、背の高低のような量的な違いではなく質的な違いだ。たまたま血液でその違いが見つかったために今でも「血液型」と呼ばれ続けているが、この呼称は事実を矮小化して誤解を招いている。血液型の本質は全身の免疫系統の違いなのだからむしろ「免疫型」と呼んだほうが適切だろう。
 免疫のタイプが異なる人にはそれぞれに最適の戦略があり、個人がその戦略を採ったほうが有利であるのと同時に、血液型と脳が最適の組み合わせになったグループはその方向に進化する。その結果として血液型別の性格類型が現れる。血液型=免疫型は性格を方向付ける要因ではあるが決定因ではない。これは因果ではないから私は相関性と呼ぶ。