昨年の10月に発表された総務省の家計調査によると日本人の純資産の98%を世帯主が50歳以上の家庭が持っているとのことだ。
世帯主が50歳代の家庭は全世帯数の19.7%を占めて純資産の18%を持つ。60歳代は24.2%を占めて純資産の43%を持つ。70歳以上は21.0%を占めて純資産の37%を持つ。合計すれば64.9%を占める50歳以上の世帯が98%の純資産を持っているということになる。
勿論、統計上のトリックもある。この資料は世帯ごとの純資産を世帯主の年代別に集計しているから世帯主以外の資産まで世帯主の資産と見なされている。例えば60歳の世帯主と30歳の息子がいる家庭では息子の資産まで世帯主の資産として計算される。とは言え女性のパラサイトシングルならともかく、独立していない30男の資産など大したものではなかろう。
40歳代以下の純資産が少ないのはローンのせいもある。住宅ローンの残高が多ければ純資産はマイナスになるからだ。
それらを考慮しても酷い偏りぶりだ。金持ちの老人と貧乏な若年・中年層という構図になっている。この貧乏な若年・中年層に高齢者を経済的に支援させることは無理があり過ぎる。
高齢者の貧富の差は大きい。貧しい高齢者を支援すべきなのは貧しい若年・中年層ではなく資産家の高齢者ではないだろうか。
もう1つ驚かされるデータがある。遺産の相続人の平均年齢は67歳だそうだ。これは亡くなった被相続人ではなく相続する人の年齢だ。つまり資産は老人から老人へと回るばかりで若い世代がそのお零れに与ることは殆ど無い。これでは社会が活性化する筈が無い。
世帯主が50歳代の家庭は全世帯数の19.7%を占めて純資産の18%を持つ。60歳代は24.2%を占めて純資産の43%を持つ。70歳以上は21.0%を占めて純資産の37%を持つ。合計すれば64.9%を占める50歳以上の世帯が98%の純資産を持っているということになる。
勿論、統計上のトリックもある。この資料は世帯ごとの純資産を世帯主の年代別に集計しているから世帯主以外の資産まで世帯主の資産と見なされている。例えば60歳の世帯主と30歳の息子がいる家庭では息子の資産まで世帯主の資産として計算される。とは言え女性のパラサイトシングルならともかく、独立していない30男の資産など大したものではなかろう。
40歳代以下の純資産が少ないのはローンのせいもある。住宅ローンの残高が多ければ純資産はマイナスになるからだ。
それらを考慮しても酷い偏りぶりだ。金持ちの老人と貧乏な若年・中年層という構図になっている。この貧乏な若年・中年層に高齢者を経済的に支援させることは無理があり過ぎる。
高齢者の貧富の差は大きい。貧しい高齢者を支援すべきなのは貧しい若年・中年層ではなく資産家の高齢者ではないだろうか。
もう1つ驚かされるデータがある。遺産の相続人の平均年齢は67歳だそうだ。これは亡くなった被相続人ではなく相続する人の年齢だ。つまり資産は老人から老人へと回るばかりで若い世代がそのお零れに与ることは殆ど無い。これでは社会が活性化する筈が無い。