<ネタバレなし>
映画「スーサイド・スクワッド(Suicide Squad)」レビュー
【はじめに】
当方、大原則としてSF作品およびアニメ作品は絶対に観ないポリシーがある。
それは、非現実的なことやリアルから遠い出来事について、全く関心がないからだ。
ところが今作品は、予告編に引っ張られたこともあって、ヒューマン映画+アクション映画だと思って興味を持って映画館へ出かけてみた。
しかし、フタを開けたら、なんとビックリ思いっきりSF映画だったというオチなのだが、ひとまず最後まで鑑賞したのでコメントを残しておこう。
【本編レビュー】
この作品は、およそ120分あるのだが始まって30分くらいは、なぜ極悪犯らを野に放たなくてはならないことの理由やその背景の説明となる。
その後、「悪には悪を持って戦う」という看板を掲げ、相手軍団との戦闘になる。
しかし、その戦闘シーンは、思いっきりSFチックであるし、メインの“急造”悪の軍団内にもリアルからだいぶかけ離れた人物が紛れているため、非常に鑑賞する元気が萎えてしまった。
そもそも、戦うべき相手は、そもそも悪だったのかという抜本的な疑問も生じるし、加えてSFらしい矛盾が随所に湧いてくるため、どうしてもひとつの作品として最後まで観られる自信も滅してくる。
どうやらオレと同じことを考えていた人も何人かいたみたいで、SFシーンが始まってしばらくしたら、7~8人は退席してしまった。
オレもよっぽど帰ろうと思ったけれど、我慢して観ていると、自分の好きなカテゴリーである「仲間の絆」というテーマが降ってくるので、最後までなんとなく鑑賞出来たものと思う。
この作品は、アメコミが原作だというのをのちに知るのだけど、アメコミらしいストレートなストーリーに本筋があるようだった。
しかし、最後のエンディングでは、そうであるべき方向性が悪い方向へ引き戻されてしまい、後味が悪い作品になっているように思った。
少なくても、プリンちゃんことジョーカーという登場人物の扱い方が、この作品において邪魔だし、ストレートなストーリーに棘を刻んだように思う。
なお、のちに語るサプライズ演出は、そのジョーカーの存在によって、そのオチが生きてこないようにも感じ取れるのだけど・・・これが日本人には理解できないところなのかもしれないけれど。
評価点は50点以下かな。
だって、格闘シーンのワクワクドキドキシーンがちょっと盛りあがっただけで、中身は矛盾だらけで無茶苦茶だもん(笑)
あ、ちなみにキャストの中にアメリカ出身の日本人女優が登場しているが、なかなかいい味出していたのは参考まで。
【サプライズ】
サプライズ演出はラストにある。
エンドロール調の演出が流れるのだけど、それが本当のエンドロールではないので注意。
ちょっとした最終演出がワンツートークだけ残されているので、そこまではご覧いただけたらと思う。
ただし、作品そのものに大きな影響を与えるカットではないことを申し添えておこう。
その後のマジなエンドロールが始まれば退席OKだが、個人的には、SFと分かった段階で席を立っても良かったかな。
【PS】
この映画が封切りされて、間もない休日の午前中に同作品を鑑賞したのだが、客の入りは6割くらいといったところ。
字幕版だったこともあって、社会人中心だったが、それにしても客が少ない印象だった。
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