フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

貧しい人 vs 普通の人

2012年03月29日 01時04分25秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
週末、フォートボニファシオで食品展示会があって行ってみたけど・・・



これは主人の友達が売ってたから買ってみたインドネシア料理、
彼は若くて綺麗なインドネシア人の奥さんが居て仲良く一緒に売ってましたが、

全体として大した物は売ってなかった~。






喉が渇いたので2人で買ってみたけど
お砂糖が多過ぎ~。フィリピン人はお砂糖の味が濃いのを好む人が殆ど。






見た目に惹かれて買ってしまった点心は
家で蒸かして食べたけど本当に最高に不味くて残りは全部メイドさん行き~。

でもこういう所に来るのはいわゆる日本で言ったら普通の人(庶民感覚)。
貧しい人は入場料が払えないし、中で売ってる食べ物も高いから買えない。

そしてやっぱりこういう場って安心出来る。
桃ちゃんは私たちが中を回ってる間、入り口のクラフトや絵付け教室(有料)を楽しんでて危なくないし。




実はね、今日は凄く嫌な事があって、泣いてたり、怒ってたり、自分が嫌になってたり。
息子、虎次郎の卒業式の一貫で今日は表彰式だったのだけど、卒論で賞を取った2グループ(1グループ3人)に虎次郎のグループも入ってたんです。

でも、でも、何でか知らないけど、2人の賞は「国内、国際で認められた研究」って言われて、1人は「国内のみで認められた賞」って言われ、プログラムにもそう書いてある。

虎次郎のグループでは虎次郎が国内のみで、ライアン君とチェロちゃんが良い方の賞。
もう1グループも2人と1人に分けられてた。

同じ卒論なのにどうしてなの?

先生に聞いてみたかったけど先生は誰も出席してないし、他の保護者は絶対に取り合って貰えないから黙ってる方がいいって。

(でも私はとっさにライアン君が仕返ししたのかな、って思ったけど。ほら、前にライアン君の落ち度を指摘したら逆恨みして僕とチェロちゃんにとって侮辱:インソルトですって怒ってた時があったからね。)


遅く帰ってきた長女の桜に聞いてもらったんだけど・・





突然ですが社長兄さんが家族と日本に旅行に行ったお土産。

もの凄い贅沢な旅してきたみたいで、日本にフィリピンからお金が流れたのは良い事ですよね~。
「また日本に皆で行ってね~」なんて言っときました。






で、長女の桜が思うに、フィリピンの貧しい人の思考回路は全く違うって。
桜の言葉を借りれば「理解しようとどんなに頑張っても理解不可能だし、理解しようとするエネルギーが勿体ない」って。


実は、昨日のブログでは書かなかったけど、
ライアン君は昨日、偶然すれ違ったら私にこう言ったの。

「虎次郎は受賞者なんですよ~。」

その時、私が「え?そうなの~?(ぬか喜び) 何の賞なの~?」って聞いたらライアン君が「知りません~。全然見当もつきません。」って。それでも私が「何、何~。何なのかしら~」って何度も言ったけど、ライアン君は知らないを繰り返したの。でも最後に「卒論じゃないかと思うんですよね」って彼がポツリと言った。

だけど受賞者が複数形じゃなくて単数系だったので私は心の中で、

”え、虎次郎だけが受賞なの?他のメンバーはもらえないの?”

なんて思ってた。まさか彼らの方が上の賞を貰えるなんて知らなかったから。
(何処までも馬鹿にされてる私)

皆が貰えるなら普通は「卒論で僕たち(複数形)、受賞出来る事になりました。今まで有り難う御座います」って言うのが日本人の常識ですよね。主人が出費したわけだし。




写真撮影の為に緑のピンだけを付けてるのは一般生徒で、緑と赤のピンを付けてるのは受賞者なんだけど、ライアン君は朝、叔母さんと一緒に出席してるのですれ違って挨拶したらしっかり緑と赤のピンを付けてた~。

って事は彼は自分が受賞するって知ってたって事じゃない。

彼は卒論の他にも賞をいくつか貰ってたし~。
(まあ、おめでとう~だけど)


虎次郎は賞を貰っても嬉しくなかったのかも。賞状をグチャグチャにして鞄に突っ込んであった~。

なんか私は凄く自己嫌悪になったよ~。賞なんて貰えなくても、卒論で落第になりそうになっても、虎次郎の好きな友達と組ませてあげたら良かった。ライアン君が卒論で出費しなくて良いように援助したいから一緒に組んであげてと虎次郎に言って仲間に選ばせたのは私だし、チェロちゃんを選んだのはライアン君。

実際、この卒論をやったのは虎次郎だけど、ライアン君が先生のお気に入りじゃなかったらきっとここまで来なかったし賞も取れなかったかもしれない。でも、だからどうなの。私は虎次郎の高校最後の年を台無しにした・・・。



全て終わってからライアン君で寮が一緒だった虎次郎に性格が似てる子のお母さんと話したらそのお母さんが、

「ライアン君はね、ほんと、何でも出来るし、何をすべきとか、全部分かってるけど、利用目的で友達に近づく人だし、成績を上げる為に何でもするのよね。うちの子も虎次郎君も大人しいし、成績とか全然気にしないし、でも好きなことに打ち込むし集中出来るでしょ。ある意味、ライアン君よりずっと出来るけど先生達にはここでは評価されなかったよね。ライアン君は自分に使える人だけが大事。あなたも良い勉強になったと思いなさいよ。」

でも、私だけが勉強になったならそれでいいけど、
息子を巻き込んだのが凄く自己嫌悪。時間を戻せるなら戻して全部やり直したい~。



桜が言うには、

「ママ、貧しい人とは関わらない方がいいよ。ママ見たいな庶民感覚で付き合える相手じゃないよ。全然違う人種なんだから。」


私は思うけど、そんなバレるような嘘で自分は賞を取らないみたいな言い方して一時しのぎって言うか、その場さえ取り繕えば後のことは考えないなんて普通の感覚なら絶対におかしいでしょう? だって自分の首を絞めてるようなものじゃない。

でも桜が

「そうやってママは理解しようとするのが間違ってるのよ。」って。

そうなのかも。でも、本当に貧しさから抜け出したかったら、その部分を変えなければいけないでしょう?
人間はそうやって成長していくものじゃない。ライアン君の今回のことは嫌なことだったけど、私だって彼に成長して欲しいし、変わって欲しいと思うのに。

「misguided」私の頭に浮かぶ言葉。

明日は卒業式。だけど何か暗~い気持ち。虎次郎君の担任から借金返してもらえるのかしら。私がクラスの為に出費した3万円相当くらい、卒業式の後に返してもらうのはやっぱりちょっときついかな。
もっと早く返して欲しかったけどフィリピンって借金取り立てる人が頭下げる国だし。





先週、アテネオ大学の卒業パーティーでうち上げられた花火が家の窓から見えました~。