この時期、宇治川で見られる植物はユキノシタだけではありません。
それがこちら、そう、ウツギ(空木;アジサイ科ウツギ属)です。
ウツギの名を持つ植物は数多く、中にはアジサイ科、ユキノシタ科、スイカズラ科がありますが、
元祖ウツギ(と言っていいのか)はアジサイ科、茎が中空であることから空木と名付けられました。
今の時期、宇治川周辺ではいたるところで、山肌が白くなるほど咲き誇っています。
別名卯の花とも呼ばれ、初夏の風物詩とされています。
「卯の花腐し」という夏の季語がありますが、これは卯の花が咲く5月下旬から6月上旬に降る、梅雨の走りの雨のこと。
折角の白い花が腐ってしまうという意味で、「卯の花くたしの雨」というそうですが、なかなか風流な表現ですね。
この日は腐しどころか、暑すぎてしおれそうな陽気でした。
柵に挟まれた隙間にも、まるで捕らわれの身のようなウツギが(笑)
ちなみに花言葉は「秘密、古風」。
そしてもうひとつ、楽しみにしていた花が・・・咲いてるかな~
咲いてた! テイカカズラ(キョウチクトウ科テイカカズラ属)が咲き始めていました。
辺りに甘い香りが漂うのでよく分かります。
木一面に絡みつき、咲いている花。一部の葉が赤くなっているのも特徴のひとつ。
テイカカズラの由来は、「式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に
生まれ変わって彼女の墓ににからみついたという伝説に基づく。」(Wikipediaより)というのは有名な話。
テイカカズラ自体は有毒植物。聞くたびに、執念のコワさを感じるのは私だけ?
咲き始めの花は綺麗なんですけどね~
花言葉は「依存、栄誉、優雅」など。もっとおどろおどろしいかと思っていました。
まともに撮れなかったとぼやいていたセンダンの花。
ここでは今満開でした。見れば見るほど可愛い花です。
実はそれほど美味しくないらしく、かなり真冬まで残りますが、結局は鳥に食べられ、あちこちに運ばれるようです。
そのため年々本数が増えているように思います。
花言葉は「意見の相違」。なんでやねん?
山でも、里山でも満開のこの花。
こちらはカナメモチ(バラ科カナメモチ属)。本州中部以南に生育する、照葉樹林の構成樹のひとつです。
生け垣などに使われるレッドロビンなどと同じ仲間ですが、あれほど赤い芽にはなりません。
一部の葉が赤くなっていることから、花のない時期でも区別が付きやすいです。
花言葉は「賑やか」。真っ赤な芽のイメージでしょうね~
そして本日ラスト。
下を向いて歩こうを実践しているときに見つけたこの落花。
つぼ型の可愛いこの花は、カキノキの花。
見上げても、高木が並ぶばかりで、全然カキノキが見つけられません。
注意深く見ながら歩くと、この場所だけではなく、あちらにもこちらにも同じような花が沢山落ちていました。
こんなところに柿の木なんてあったかな?
実がなっているのなんて、ほとんどみたことがありません。
それもそのはず、カキノキは雌雄異株。このようにバラバラおちるのは雄花なんだそうです。
覗いてみました。確かに、中に沢山の雄蕊が見えます。
雄が多くて、雌が少ないのはたしかアオキもそうでしたね。
そういうことになっているのでしょうか?
今度は柿の実がなっていないか、見上げて観察することになりそうです。
ちなみに、カキノキの花言葉は「自然美、恵み」だそうです。
カキノキの花の写真を撮っているとき、近づいてきたお散歩中のおじさん。
山の斜面を指さして、「鹿来とるで」。
え~どこに! ほんまや!
この辺りの下草が少ないのはてっきり日当たりのせいと思っていましたが、この子たちのせいもあるかもしれません。
可愛い顔をして、結構厄介!
いや~、やっぱり宇治川散歩はやめられませんね。
【撮影:2020年5月23日 宇治川】
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先出す律儀な花ですね^^
テイカカズラも咲き出しとは、いつも見に行くところがあるんで、見に行きたくなりました^^
そそて、柿の雄花、タコみたいで可愛く咲きますねぇ
そして、雌雄異株とは、知りませんでした(@_@)
センダンの花言葉、「意見の相違」、たしかになんでやねんですね^^
おはようございます。
シカにまで出会われるとは?!
それに写真まで。
こちらでもシカやカモシカ見られますが、なかなか写真は撮れません。
テイカカズラの白いプロペラのような花可愛いですね。この花を見るたびに女性の怖さを想っています。(笑)
散策するなつみかんさん、たまらないでしょう!
宇治川にはしかない光景、まして
シカが普通に見られるなんて、凄いですね、奈良の観光地しか見た事ない~
こちらの川沿いではあり得ないこと、
せいぜいキジに合うことです。
また素敵な散歩映像を楽しみにしています。
この日は鹿まで見て、すごい、すごい!
こりゃあ、宇治川散歩をやめられないはずです。
さて、「卯の花腐し」は可哀想です。
「卯の花の匂う垣根に」のイメージが台無し。
本当は香りは無いのよね。
センダンの花は本当に綺麗です。
この薄紫がたまらないですよね。
この薄紫がたまらないですね。
あれ?柿の木の落ちている花、私のイメージと違うけど。
へぇ、雄花なんですね。
雌花はもっと花弁が反りかえって開きますよね。
混んこと知らなかった私はアホです。
「花と鹿」映画の題名になりませんか。
一度、他県の山中でバンビに出合ったこともあり(*^_^*)になりましたが、拙宅からは山側へ20キロ以上も入らなければ出合えません(-_-;)。
柿は百花繚乱?で雌雄異株・雌雄同株(雌花と雄花、まれに両性花)があるそうです。
拙宅では甘柿である次郎柿が4本ありますが、北緯36度以北へ移植させると渋いままで終わってしまうそうです。(甘柿は渋柿の突然変異とも)
地元から動けない間に、あっという間にウツギの季節になりました。
おっしゃる通り、サクラと同じで、こんなところにも、あんなところにも・・・と驚くほどの数です。
左岸は日当たりがいいので咲き始めが早かったのですが、右岸(鹿がいたほうです)は暗いので、まだ今週末でも楽しめそうです^^v
すっかり地元癖がついたので、わざわざ遠くまで出かけなくても・・・
な~んて思ったりもして(笑)
attsu1さんもお近くだったら、見に行ってくださいね~
サルは時々町中にもでるのですが、シカを見たのは初めてです。
でも教えてくださった方の話では、しょっちゅう見かけるらしいですよ。
かなり食害が問題になっているようです。
テイカカズラ、逆ですって。
執念深い女性じゃなくて、男性(定家)の話です(笑)
男性でもこんなに執念深いことがあるのですね~
雅な宮廷の男性は、草食系ではなかったのですね。
ありがとうございます。
宇治川の周辺は結構豊かに自然が残っているように見えますが、実際には工事のダンプカーがびゅんびゅん通り、生き物は気息奄々なのかもしれません><
それでも、なんとか生き延びているのを見ると、本当にいじらしくて、なんとか守ってあげたくなります。
シカは可愛いですが、食害がひどいので、結構駆除されているそうです。
2年前の記事ですが京都市でも1000頭以上、捕獲されているそうです@@
ウツギは別名卯の花といいますが、卯の花というとおからの煮物を思い出します。
昔母親が鍋一杯に作って、子供の頃は見るたび泣きそうになっていました。
今は結構すきなので、時々薄味で作りますよ。
・・・話がそれました。
周辺の言葉は知っていたのに、実際のウツギを見たのは花の写真を撮り始めてからです。
おかしいでしょう(笑)
雌雄異木ですが、冬湖さんのお話では雌雄異花・同株や、両性花もあるみたいですね。
果樹として育てられているのはそちらかもしれませんね。
これがサルとか、イノシシだったら目を合わさないように一目散に逃げるところですが、その点シカは可愛いですね。
結構山の斜面の上の方にいたので、人のことは全く気にせず、せっせと何かを食べていました。
カキノキ、奥が深いですね~
雌雄同株や、両性花があるのですね。
川沿いに一本だけ柿がなる木があるのですが、てっきりその1本だけだと思っていました。
元々中国原産だそうですが、栽培され、それが逃げて結構野生化しているみたいですね。
あんなに背が高かったら、柿が生っていても全然見えません^^;;