京の夏のお祭りといえば祇園祭です。
日本三大祭りのひとつである祇園祭は、八坂神社の祭礼です。
古くは祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれ、貞観11年(869)に日本各地に疫病が流行したとき、
勅命により、祇園社より神泉苑に神輿を送って、災厄の除去を祈ったことにはじまります。
祇園祭では、7月1日から31日まで各種の神事・行事がくり広げられます。
同時に、山鉾町では華麗な山や鉾が立てられ、種々の山鉾行事が行われます。
山鉾町はどこで、どんな配置で山や鉾が立てられるかと言うと・・・
説明が面倒なので、お土産に買ったハンカチの写真をご覧くださいませ。
雰囲気だけですが・・・
祇園祭は前祭と後祭があり、長刀鉾を始めとする23基の山鉾が巡行する前祭が特に有名です。
でもその分人が多い!
特に、コロナ禍で中止になっていた宵山・宵々山の行事や、自由に観覧できる巡行が今年は再開。
ニュースで見ましたがものすごい人出でした。
一方、後祭は長らく中断していましたが、2014年の大船鉾の再興に伴い再開。
今では7月21~23日の宵山の後、24日に11基の山鉾が前祭と逆回りに巡行します。
前祭に比べると、それほど知られておらず、人出も多少少なめのようです。
さて、なぜ祇園祭の説明を長々と書いたかと言うと、昨日なんと後祭の宵山に行ってきたのです!
京都に住みながら、人混みが苦手ななつみかん、これまで2回前祭の宵々山に行ったことがあるだけです。
どういう風の吹き回しかというと、京都府立植物園に行った帰りにネタ集めに寄ったという(笑)
でも久しぶりに行った祇園祭の山鉾が並ぶ光景、なかなか風情がありましたよ~
出発地点は地下鉄烏丸御池駅。6番出口を出ると、烏丸通沿いにすぐに見えるのがこちら。
鈴鹿山です。
鈴鹿山の説明はこちら⇒
姉小路通りを西に入りしばらく行くと、また山が見えてきました。
役行者山です。
役行者山の説明はこちら ⇒
細い路地に提灯が並び、人々がお店や旧家が所蔵する屏風などを見物しながら歩いています。
祇園祭のお楽しみの一つが、この秘蔵のお宝をほぼ無料で見せていただけること。
古美術に興味のある人はウハウハですね。
(なつみかん=並んでまで見る興味がない人)
続いて、196年ぶりに去年山鉾巡行に復活した鷹山です。
説明の看板を撮るのを忘れました・・・
山鉾保存会のHPより説明をお借りします。
「応仁の乱以前より「鷹つかい山」として巡行した山鉾のひとつである。
江戸時代に曳山となり、天明の大火で罹災、寛政年間に現在の「北観音山・南観音山」と同様の
大屋根を持つ曳山として復活したが、文政年間に大風雨により大破し、巡行を取りやめた。
その後復活を果たせず、幕末の蛤御門の変にて大半の部材が焼失。ただ、人形3体は焼失を免れ、
後祭の宵山に居祭として、木彫の「鷹」「犬」と共にお町内にてお飾りを続行。
復興を目指して令和元年(2019)より唐櫃巡行(からびつじゅんこう)に加わり、令和4年(2022)、
196年ぶりに巡行復帰を果たした。」
お次は、八幡山です。
八幡山の説明はこちら ⇒
新町通りにある八幡山ですが、結構人が多くなってきましたね。
八幡神のお使いがハトなのであちこちにハトが・・・
新町通りを進むと、大きな山が見えてきました。
北観音山です。
北観音山の説明はこちら ⇒
まるで鉾のように大きな山ですが、上には木が立っています。
山の周りには立派な織物がかけられています。
説明によると、前後懸はペルシャ絨毯、胴懸はトルキスタン絨毯だそうです。
で、いったいなんの木が立ってるのかと思ったら、アカマツでした。
外から秘蔵の屏風等を見せてくださっているお店?がありました。
美しい・・・
さらに進むと、今度は南観音山です。
北観音山と似ていますが、上に木は立っていません。
南観音山の説明はこちら ⇒
こちらも山に懸けられている織物類が綺麗です!
さらに先に進んで、四条通を渡った先にあったのがこちら。
大船鉾です。
後祭10基のうち、鉾はこの大船鉾のみ。
蛤御門の変の大火で焼失して以来150年ぶり、平成26年にこの鉾が再興されました。
それにより、後祭が復活し、巡行のトリを務めるそうです。
大船鉾の説明はこちら ⇒
新町通りをずんずん西に進んできましたが、これ以上行っても山鉾はありません。
こんどは、一筋東の室町通を戻ることにしました。
この辺り一帯は前祭エリアで、この時期は解体されて何もありません。
ずっと北の方に進んでやっと鯉山が見えてきました。
鯉山の説明はこちら ⇒
この先に黒主山が見えましたが・・・
少し疲れてきました。
さらに東に入って浄妙山へ。
こんな感じで、山町の人たちがテントの中で厄除けのちまきや、うちわなどのグッズを売っています。
お食事処やお店も、この時期は祇園祭仕様となり、見ているだけでも面白いです。
昔行った時はなんでも高くて暴利!と思いましたが、今は全然そんなことありません。
むしろ、外国人や観光客目当てのリーズナブルなお土産も多く、お得感がありました。
(何も買いませんでしたが・・・笑)
長々とお付き合いいただきましたが、祇園祭の山鉾見物いかがでしたでしょうか。
後から残念だったのが、1番に巡行する橋弁慶山を見逃したこと・・・
これは来年の宿題としておきますね。
同僚のお勧めは早朝。空いているそうです。(でも店がないですよね)
夜は提灯に灯りがともって、コンチキチンのお囃子も聞こえて風情があるようです。
(混んでそう・・・)
来年、考えます!
ではではこの辺で~
【撮影:2023/7/22 京都市】
最新の画像[もっと見る]
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
- くるっと植物園一回り~京都府立植物園2024/11上旬(4) 8時間前
詳しい説明とともにありがとうございます。
貞観11年(869)(@_@)(@_@)
そこから、応仁の乱であるとか、第二次大戦、
最近ではコロナ、
色々出来ない時期も有ったんでしょうけど、
この不思議な鉾を受け継いで来たことに、歴史を感じます。
前後懸はペルシャ絨毯、胴懸はトルキスタン絨毯
世界の技術を活かしていたら、
大きなアカマツ、倒れないように工夫しているんでしょうね^^;
1番に巡行する橋弁慶山を見逃したこと・・・
これは来年の宿題
来年の、楽しみにしますね^^
梅雨明けしました。熱中症に注意しましょうね(^.^)/
ご苦労様
これだけの写真撮るのに体力勝負ですね
そのおかげで涼しい所で祇園祭堪能させてもらいました。
(人''▽`)ありがとう☆
体ご自愛ください
義妹は前祭りに行ったようです。
ニュースで見ると大通りを巡行している印象を受けますが、道幅は意外に狭い処を
巡行されて居るのですネ。
山鉾に赤松が立ててあるのには、何か意味が在るのでしょうか?
軒スレスレに曳かれて行くのですネ。
前後懸をあまり注意して見た事が無いのですが、西陣製ではなくて
ペルシャ絨毯、胴懸はトルキスタン絨毯と言うのも興味深いですネ。
鉾によって提灯ばかりでは無く、それぞれに工夫が凝らされて居るのですネ。
元は疫病の除去を祈願して始まったお祭りなのですね。
こんなに多くの山や鉾があるのは凄いです。
流石京都ですね。
山には木が立っているようですが、無いものもあるのですね。
南観音山と大船鉾に懸けられている織物が凄いです。
ポルトガル製だとか。
勿論初期のころは無かったのでしょうね。
とにかく素晴らしいの一言です。
一つ一つの京都市民の心意気が込められているようです。
これだけ見て歩くのは大変だったでしょう?
お疲れ様でした。
見せて下さって有難うございました。
日本三大祭りのひとつである祇園祭、大げさではなく、おそらく日本国民の7
割くらいの人が知っている超有名な夏祭りですよね。テレビや新聞のニュース
報道などでよく知られています。
また、最近ではなつみかんさんのように、ブログにも登場して、居ながらにし
て祇園祭の雰囲気が味わえるから、便利な世の中になったものです。
今回の説明では、祇園祭が始まった謂れや、山鉾町はどこで、どんな配置で山
や鉾が立てらているかの詳細な説明もありました。23基もの山鉾が巡行する
現場レポートもあり、祇園祭がいかに壮大なお祭りかということがよくわかり
ました。
もう一つ感心するのは、人混みが苦手な、なつみかんさんの行動力です。これ
だけの人混みの中をカメラを抱え、写真を撮りながら各町の山を追いかけ写真
を撮るとは驚きです。
わが家の近くでも、今年は夏祭りが続々と再開されます。手賀沼花火大会、柏
祭り、あびこ河童祭りなどなど、4~5年前までは必ず行って、ブログにも投稿
していました。
でも、今年は静かに地元テレビなどの中継や、ニュースなどを見て楽しもうと
考えています。今年はもう、なつみかんさんのように行く体力も気力もありま
せん。(-_-;)
私もほとんど皆さんと同じで、京都府民と言いながら祇園祭はニュースで見るものでした。
今回調べてみて、その長い歴史にびっくり!
その間、色々なことがあったのでしょうけど、続いているのはさすがは京都と言う感じですね。
山や鉾を持っている町は、京都の中の京都と自他ともに認めています(住所としては京都市中京区になります)。
それ以外の京都市、まして京都市外に住んでいる人を「京都人」とは言わないのです。
なので、私のように宇治市民は普通に「京都に行く」と言います。
余談でした。
長刀鉾や月鉾などのような華やかさはありませんが、それぞれの宝物を満艦飾に飾った山や鉾、かなり見ごたえがあります。
アカマツにはびっくりしました(笑)
来年はぜひ提灯に灯りがともってから行ってみたいですね!
チー子さんは京都市内のあちこちにお出かけになっている印象がありますが、祇園祭は行かれなかったのですね。
私もたまたま市内地下鉄で通ったので、思い立って出かけました。
見てくださって良かったです^^
今日は朝のお散歩と夕方のお買い物以外、家でゴロゴロしていました。
久しぶりにお昼寝しましたよ~
気持ちいいですね(笑)
義妹さんは前祭りに行かれていましたよね。
人出がすごく、一方通行になっていたと聞いていましたが、私が行った後祭、しかも昼間だったので、楽々でした。
(写真ではそこそこ人がいるように見えますが、車が来ないので、全然大丈夫でしたよ~)
山の上のアカマツ、理由があるのか調べてみましたが、分かりませんでした。
よく燃えるので、一般的に神事などには使われるようですね。
その他にも見所が一杯です。
巡行コースですが、烏丸御池を9時半にスタートしで御池通を東へ、河原町御池から河原町通りを下がって四条通から西に入り、11時20分到着予定だそうです。
まあまあ巡行は大通りですが、その大通りに出るまでが大変なんでしょうね。
明日巡行ですが、この暑さですから、最初から最後まで沿道で見る気はしないです(笑)
祇園祭の由来や蘊蓄を語ろうと思ったら、百科事典みたいな本ができそうです。
それを「原稿用紙2枚にまとめなさい」というテスト問題を解いている気分でした。
いずれにせよ、疫病退散のお祭りであることは間違いないです。
八坂神社の祭礼なのですが、本家の八坂神社より、山鉾ばかり注目されていますが・・・
今回のコロナ禍で2年続けて山鉾巡行が中止になりましたが、これは第二次世界大戦以来なんだそうです。
調べてみて蛤御門の変で山鉾が沢山焼けたことも知りましたし、まさに歴史の生き証人のようです。
よく冗談で「京都人の先の戦争は応仁の乱」と言いますが、冗談ではないかもと思いました。
織物が豪華でしたね~
色々な国の織物が使われているみたいです。
ようやく全面的に再開したので、今年の賑わいはすごいようです。
いつまでもこのようなお祭りが続けられる世の中であってほしいです・・・
確かに祇園祭でニュースになるのは山鉾巡行ですが、私たちが「祇園祭行ってきた」と言うと、宵山や宵々山のそぞろ歩きに行ってきたことを言います。
京都市民でも山鉾巡行は見たことがないという人も結構います。
(昼間なので、平日の場合はわざわざお休みはとらないということかと)
今回はノリで結構回りましたが、時間でいうと1時間半くらいでした。
まあ、これが限界でしたね。
本当はどこかに狙いを定めて徹底的に取材するというのがいいのかもしれませんが・・・
こちらも次回の宿題としておきます。
そうそう、取材といえばNHKが町屋の二階を借り切って取材していました。
後祭の生中継もするらしいですね。
平和でいいことですね~
ninbuさんのお近くといえば、花火大会のイメージです。
やはり広い水辺の花火は綺麗ですよね。
地元では琵琶湖の花火大会が有名ですが、一旦行ってしまうと夜中まで帰れない(混みすぎて)ので、もう30年くらい敬遠しています。
宇治川花火大会は、福知山の花火大会の事故以来中止となり、再開に至っていません・・・
家から見えたのに残念です。