なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

今が旬~私市植物園の木の花たち(2)

2018-06-15 05:51:15 | 植物
今日は予告どおり、蘂蘂しい花をご紹介~
前にも蕊特集あったやん、という突っ込みは聞かないことにして・・・(笑)

なんど見ても、蕊の美しい花には惹かれます。
もっと綺麗に撮れればよかったのですが、想像で補ってご覧くださいませ。

最初は・・・
クレナイミズキ(ミズキ科)



検索しても何もでない・・・
仕方がないので、学名で検索してみると、ヨーロッパで一般的なミズキの仲間・・・だそうです。
前に行ったときにはこんな名前ではなかったような。
最近付けられた名前なのでしょうか。
木の感じはミズキですが、なぜ「クレナイ」なのでしょう。
唯一見つけた写真は紅葉した葉。ハナミズキのように紅葉することから名付けられたのかもしれませんね。

 


お次は、白花のシモツケ(バラ科)。
これぞ、ザ・蕊!






シモツケといえばこちら。
大好きなホザキシモツケ(バラ科)も咲いていました。



去年、この花の自生地を見るため、戦場ヶ原に行ったことを懐かしく思い出します。
あの頃はブログ始めたばかりで、記事書くのも手こずっていました。



                         
(昨年7月に戦場ヶ原で撮ったホザキシモツケ)


本日最後の蕊ちゃんは、こちらです。
ヨーロッパナナカマド(別名:セイヨウナナカマド、バラ科)です。



ちょっとニワナナカマドとも似ていますが、同じナナカマドの仲間なので当然かも。
咲き始めなので、丸い蕾もキュートです。
観賞用に栽培されるほか、赤い実を食用にもするそうです。
ただ、苦くて酸っぱくて・・・とのことなので、かなり通向けかも。



                         




 




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今が旬~私市植物園の木の花たち(1)

2018-06-14 05:07:24 | 植物
2ヶ月に一度くらい訪れる大阪市大理学部附属植物園、通称私市(きさいち)植物園。
あまり例のない規模の「樹木」の植物園であり、私、なつみかんの聖地でもあります。
(旧みん花で、本一をいただいたラクウショウやメタセコイアはこちらの木々です)

自然の地形を生かした広大な敷地は255,300㎡(東京ドーム約5.5個分)。
一度に全部回るのは、ハイキング覚悟が必要です。
ということで、杖持参で出かけました。

花の少ない時期ですが、それでも花木エリアを中心に、花が咲いている木が結構みられました。
実になりかけ、緑の実なども豊富で、そちらも整理ができたらまた載せていきたいと思います。

ということで、今日は木の花第一弾。
題して・・・赤白黄色で元気百倍!

もう咲いていた、アメリカノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)。



真っ赤な花が緑の葉に映えて、折しも照りつける太陽に似合っていました。



              

                            


ハナザクロ(ザクロ科)も満開!

真っ赤なタイプと・・・



薄いオレンジと濃いオレンジのツートンタイプがあります。



どちらも綺麗ですが、ツートンの方が目を引きます。

 


白い花はもう終わっているものが多かったのですが、こちらはまだ咲き始め。
初夏の花、ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属)です。



前にも話題になりましたが、「ウツギ」という名前が付いていても、科は色々。
いわゆる「ウツギ」もアジサイ科ですが、属はウツギ属です。
こちらのノリウツギは、「アジサイ-アジサイ」だけあって、見た目もガクアジサイをふわっと伸ばしたような感じ。

 


園が出している「今咲いている花」のちらしにあった、ハクチョウゲ(アカネ科)。
どの木も花が散ってしまっていましたが、たった一本花が残っていました。
こちらは名残の花です。




最後は元気の出る黄色い花代表、キンシバイ(オトギリソウ科)です。



蝋質の蕾から、ツヤツヤした鮮やかな黄色い花が咲きます。
蕊の美しさは、際立っています。




行く花、来る花、旬の花、いかがでしたでしょう。
明日は、蕊蕊特集をお届けします^^



                             
                            




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今が旬~ホタルブクロとササユリ

2018-06-13 05:50:35 | 植物
薄暗い(竹)林の下に咲く風情ある姿・・・



今年もホタルブクロが咲き始めました!
キキョウ科ホタルブクロ属。
白い花は西日本、赤い花は東日本に多いそうですが、ピンクがかった白や、白に赤い斑点などもよく見られます。
山の中の国道など走っていると、道路わきに埃まみれのホタルブクロが沢山咲いている・・・
なんていう光景も結構見られます。

トップの写真は週末に大阪市大理学部附属植物園のタケ園の下に毎年咲く白いホタルブクロ。
下の写真左側は、京都府立植物園で6月初めに見た花です。

 

下向きに咲いているとつい花の中を撮りたくなるんですよね~

京都府立植物園には赤い花もいくらか咲いていました。



                      

やはり覗いてしまいました。
蕾も風情があってなかなかのもの・・・
って、普通の花の写真がない!
ということで、1枚一昨年6月中旬に京都府立植物園で撮った写真を載せておきました。




失礼しました。
で、去年は6月10日に大阪市大理学部附属植物園でササユリの花をみました。
でも今年の開花情報を見ると「△」。終わりかけになっていました。
今年はどの花も早かったんですね。しまった!

ということで、この写真は、6月2日に京都府立植物園で撮ったものです。
見られてよかった~










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ホウロクイチゴと木のイチゴたち

2018-06-12 05:46:24 | 植物
花の少ない6月初めの植物生態園。
光が当たって綺麗な葉が一枚目に付きました。
お、これは絵になるかも・・・



見ると棘が沢山ついています。
横を見ると、白い花が一輪。これってひょっとして・・・



なんとか花の顔を見たくて、カメラだけ枝の下に挿しこみ撮ろうと思いました。
とたんに「いてててて!」
枝だけでなく、全体が細かくて痛い棘で覆われています。
それでもがんばって撮ったのがこの写真。



立つ位置を変え、順光で撮ったのがこちら。
うん、まちがいなくキイチゴっぽいです。



大きな株の根元に実は名札が・・・
ホウロクイチゴ(バラ科キイチゴ属)



調べてみると、キイチゴの仲間の中では、比較的暖かいところに生育する種類のようで、中部以西に自生するようです。
ホウロクは焙烙から来ているそうで、実の中央がへこんでいることから、焙烙にたとえたとか・・・
昔懐かしいような由来ですね。
もうすぐしたら実が生るのでしょうか。
上手くタイミングが合えば写真撮ってきますね。


ところで春先に野山を歩いていると、キイチゴの白い花を見かけることがよくあります。
そこそこ在庫がたまったので、少し季節はずれではありますが、大放出しま~す!

まず、名前がわかるものから。

【ナワシロイチゴ】


(5月下旬地元で撮影)

白い花といいながら、いきなりピンク^^;
週末、赤いルビーのような実を見かけましたが、写真を撮る前にパクっと食べちゃいました^^;;;
日本全国、どこにでも生えています。


【クサイチゴ】

 
(左:4月下旬、右:5月下旬。いずれも宇治市)

こちらもどこにでも生えているイチゴという印象。
クサの名の通り、一見草本にみえますが、れっきとした木・・・だそうです。
赤い実は食べられますが、宇治川沿いのクサイチゴ、先に鳥や虫たちのご馳走になっていたというのは前に書いたとおりです。


【ナガバモミジイチゴ】


(4月中旬、京都府立植物園で撮影)

京都府立植物園でちゃんと名札がついた花を撮ったので、自信満々です。
こちら、葉がモミジのように裂けており、少し細長いことから名付けられました。
下を向いて咲き、花の後に黄色いイチゴの実がなります。
調べてみたら、分布は関西以西のようで、関東にはこれとは違う「モミジイチゴ」があるそうです。


【ビロードイチゴ】

 
(左:3月末、右:6月上旬、いずれも京都府立植物園)

こちらも名札付き。
見て分かるとおり、サクラの時期に花が咲きます。花はモミジイチゴと同じく下を向いて咲きますが、葉の形が違います。
葉の裏に毛が生えてビロードのようなのでこの名が付いたそうです。
実も黄色ではなくてオレンジ色。
静岡以西に分布するそうです。


【エビガライチゴ】


(7月下旬、日光にて撮影)

萼の外側に赤紫の腺毛が密生しているイチゴということで、こちらは間違いないのではないかと思います。
日本全国に分布。


【フユイチゴ】


(1月中旬、宇治川沿い)

林縁や、ちょっとした林の下などどこにでも生えています。
冬に赤く熟すので、結構目立ち、鳥たちのいい餌にもなっているようです。
先日投稿したユキノシタエリアの近くは、冬はフユイチゴエリアでもあります。


こちらは、「教えてください」


(5月上旬、京丹波市)

「ニガイチゴ」でしょうか?
葉と花の感じは似ているようですが、決め手がありません。


最後は、調べてもどうしても分かりませんでした。
宇治川沿いの林縁に、イチゴの仲間にしては結構大きな木が生えており、ちょうど赤い実が付いていました。




(どちらも、5月下旬撮影)

他にも、カジイチゴやクマイチゴというキイチゴがあるそうですが、どれも葉に切れ込みがあります。
・・・ということは、ひょっとしてビロードイチゴ!?
写真だけでは、ビロードのような葉の感触だったかどうかわかりません。
今度行ったとき、確かめてきます!









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あまり見かけない花たち~オオバウマノスズクサなど

2018-06-11 05:53:08 | 植物
京都府立植物園の植物生態園、少し歩くだけで色々な花の姿がみられるのが常ですが、6月初めのこの時期は正直端境期。
海外からのお客様も結構おられましたが、所在無く散策されている姿が目に付きました。

そんな中、異彩を放つ花たち3種類をご紹介。

オオバウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)



奇妙な姿のツル植物ですが、食虫植物ではありません。
花弁はなく、萼が袋状に発達してこのような姿になったそうです。
よくみると、赤紫の筋がまるで血管のようですね。
「ウマノスズクサ」という名前の由来は、基部が耳のように飛び出した三角の葉が馬の顔に似ているからなんだそうです。
とはいえ、それは本家のウマノスズクサの話。
オオバ・・・の葉は丸みを帯びているので、どう見ても馬の顔には見えませんでした。

蕾たち。サキソホンの形に例えた説明もありました。



植物園イチオシですが、近くにいたご夫婦、
「これなに?」
「なんか、一寸気持ち悪いなあ。」
「えらい宣伝してはるで。」
「なんか、うちの庭の花の方がええわ。」
と話しながら、足早に去って行かれました。

私? とっても気に入りましたよ!

 


カンガレイ(カヤツリグサ科)

残念ながら、寒がれいではありません。
姿を見て分かるように、れっきとしたカヤツリグサ科の植物です。



茎は三角△で、真ん中から花が咲いています。
最近、生態園の名札が取れているものが多く、名前を思い出せなくて苦労しました。
水辺に緑が爽やかです。




最後は、シロバナクサナギオゴケ(キョウチクトウ科)

カモメヅルの仲間だそうです。
言われてみれば、白いカモメヅルっぽい。
あれ、カモメヅルってキョウチクトウ科だったっけ?
と思って調べたら、旧ガガイモ科はキョウチクトウ科に含められたそうです。



もっと調べようと思って検索したら自分の投稿が出てきてがっかり。
おまけに、前の方が写真が綺麗・・・




あまり見かけないといえば、生態園でナナフシを見つけました。
どこかへ行きたかったようで、「だるまさんがころんだ」みたいに、私が見ているときはぱしっと動きを止め、見ていないときは、そろそろ歩いていました。



この間みぃぷぅさんのところでナナフシの赤ちゃんの写真を見たところだったので、ちょっと嬉しかったです。
いても見えていなかったんでしょうね~







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