ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

フランスミステリー『その女アレックス』

2014-12-07 13:44:04 | 本の紹介
byピエール・ルメートル。橘明美訳。文春文庫。

深夜、パリの路上で若い女が車に押し込まれ、拉致されたとの通報で、
警察はただちに誘拐事件として捜査を始めるが・・・
数日が過ぎても、女の行方はわからず、また女の身元も特定できないでいた。
そんなとき唯一の参考人の男が警察車両に追いかけられ、追い詰められ、
歩道橋から身を投げた。
男が持っていた写真から、女の監禁場所が推定され、警察がかけつけたとき
すでに女の姿はなかった。
しかしこれはほんの序章でここからストーリーは大きく動き出す。
女は何者か、なぜ自力で逃げたとはいえ、その後、警察に駆け込まななったのか・・・
カミーユという刑事の視点で語られる物語は、皮肉とエスプリに満ちていて・・・
フランス人ならでの独特の雰囲気があり、おもしろい。