ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

オーストリアミステリー『<5>のゲーム』

2015-01-08 11:00:42 | 本の紹介
byウルズラ・ポツナンスキ。浅井晶子訳。ハヤカワ文庫。

主人公は二人の子を持つシングルマザーの刑事、ベアトリス。
刑事という過酷な職業ゆえ事件が起これば、子どもの世話も出来ず、
近くに住む母と弟に頼らざるをえない。加えて元夫から子どもの親権を
よこせと嫌がらせ、嫌味な上司のいびりなどいろんな問題をかかえながら、
日々がんばっている。現代の働く女性の葛藤がリアルに描かれている。

物語はオーストリア、ザルツブルグの郊外の牧草地で、女性の遺体が見つかった
ことから始まる。不動産会社に勤めるその女性は足の裏に奇妙な数字が彫られていた。
それは座標…左足に緯度、右足に経度。
ジオキャッシングという宝探しゲームの始まりだった。
その場所には・・・男性の手と奇妙な手紙が・・・
やがて第2、第3の殺人が・・・


ジオキャッシングとは。(ウィキペディアによる)
全地球測定システム(GPS)を利用した地球規模で行なわれている宝探しゲーム。
geoは大地、cacheは隠す
キャッシュと呼ばれる宝箱に見立てた容器を隠し、隠した場所の座標をGPSレシーバーで
取得し、ジオキャッシングの公式サイトに隠し場所のヒントとともにその座標を登録し、
公開する。その情報を見た別のプレーヤーが公開された座標を頼りにGPSレシーバーを用いて
キャッシュを探しに行くというゲーム。



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