by桐野夏生。文藝春秋。
1972年の連合赤軍事件に関係し、5年間、服役した後、西田啓子は両親はじめ以前の生活、すべてを失い・・・
目立たぬよう、息をひそめるように生きてきた。60代になった啓子は数年前に生徒数が少なくなったのを潮に学習塾をやめてから、
今はわずかな年金と貯金を切り崩して、暮らしている。月曜日から木曜日までは近所のジムに、金、土、日曜日は図書館に通うといった生活で、
美容院を営む妹と姪だけが心の拠り所だった。そんなある日、昔の仲間から電話があり・・・
封印したはずの過去が漏れ、真実が暴かれはじめる・・・
折しも連合赤軍事件の首謀者で死刑囚の永田洋子の死亡が報じられ・・・
さて別の日のベル🔔
雨が続き、ちょっと不機嫌なベル。