グレアム・スウィフト。真野泰訳。新潮クレストブックス。
時は1924年3月30日、年に一度のマザリング・サンデー。この日はお屋敷の使用人が一日休みをもらって
実家の母を訪ねるという日。しかし孤児院育ちのメイドのジェーンには帰る家も母もいない。
それで身分違いの恋人、ポールと逢うことに・・・ポールは二週間後に別のお屋敷の令嬢と結婚することになっていた。
この日がポールと逢った最後の日になった。のちに作家になったジェーンにとって80歳になり、
90歳になってもこの日の出来事は色濃くあざやかに蘇ってくるのだった。
さて、今日のベルは。
気温、38、5度。