Junky Monologue

   ひとりよがりな趣味のお話し。

   JunkなものしかないJunkなブログでございます。

筆塗りのツボ?

2022年06月22日 20時35分24秒 | プラモ(塗装)

筆塗り馬鹿の私ではありますが、どんな筆を使っているのか興味を持っていただいている方もいらっしゃるようなので、ちょっと説明させていただこうと思いました。

お見せするほどでもないような気がしないでもないですが、日頃よく使っているのを勢揃いさせました。

1番と2番がベタ塗り用の平筆です。

1本100円ぐらいの極普通の安物筆です(確かタミヤの一番安い筆)。

毛足の色が茶色っぽいナイロン毛の筆は毛質が硬くてイマイチに感じるものが多いです。

平筆の大小は当然塗り面積によって使い分けていますが、よほどの広さじゃない限り細い方の1番を使ってます。

前回記事のソミュアS35砲塔部の迷彩も1番の平筆を使ってました。

逆にこれくらいの細かさでも、この1番平筆でなんとかなります。

ベタ面の筆塗りを綺麗に仕上げるには塗膜を必要以上に乱さないというのが大事な点だと思ってます。

因みに私が思うベタ塗りのコツは以下の3点です。

  • 筆に一度に含ませる塗料の量に気を付けること。(適量の判断は人それぞれになるかと思いますが、多く含ませ過ぎるとその分塗膜を弄ってしまうからです。)
  • 複数回の重ね塗りを前提として、1回の塗りは手早く済ます、目先のムラは無視すること。
  • 重ね塗りは下層の塗膜がよく乾燥してから行うこと。

 

3番:ご覧の通り極細面相筆。フィギュアもこれを使ってます。

毛のまとまりが悪くなりつつあるので、そろそろ更新時でしょうか。

細い面相筆は毛足が長い方が塗料の含みが良くて使い易いです。

4番:少し太めの面相筆。これはこれで汎用性が高いです。

面相筆もさほど高級なものは使ってませんが、さすがに安過ぎる筆は良くないですね。

 

5番:これは1番の筆がただボロくなっただけの筆です。

使い込むうちにナチュラルにボカシ筆の毛先形状になってしまったので軽いボカシ用に使ってます。

6番:ゴッドハンドとかいうメーカーの「神筆ドライ用」。

手持ちの筆の中で一番の高級品(1500円くらいだったか?)です。

迷彩の境界線ボカシ作業などにかなり重宝します。

下の写真の車体側の境界線にご注目。

ボカシてるのかボカシしてないのかわからないくらいでボカシてます。

普通の塗り分け方より自然に見えているのではないかと思います、自画自賛ですが・・・(笑)。

わかりにく言い方になりますが、この筆はドライブラシというより半ドライブラシ的な使い方で威力を発揮します。

ボカシ用にはこれ以外に100均のアイシャドウブラシも意外に使えたりします、耐久性はないですが。

因みに砲塔迷彩の黒いフチは3番の極細面相筆で書き込んでます。かなり応用範囲の広い筆です。

 

7番~9番:この3本が松本州平のドライブラシ。買ってから30年くらい経ってるような・・・。

一番細い9番はずっと昔にボカシ用途で使い過ぎて毛先がすっかり短くなりました。短くなるのは毛先が乱れて来た時に切り揃えたりするからです。

最近では迷彩のない単一色塗装時の退色表現用などに一番太い7番をよく使ってます。

エアブラシなら透かし吹きと呼ばれる技法がありますが、筆塗りでは不可能なのでドライブラシで代用する事になります。ニュアンスは相当異なる事になりますが・・・。

ドライブラシ効果が最も強く表れるのもこの一番太い7番の筆です。

かなりくたびれて来ましたが、代替え品が未だに見つからないのが辛いところでもあります。

毛先を似た形状にカットした筆がドライブラシ用と称して販売されておりまして、いくつか買った事がありますが、どれもこれも毛質が硬過ぎて使い物になりませんでした。

 

10番:極細の平筆の毛先をちょん切ったもので、ボカシ用です。

11番:細目の丸筆の毛先をちょん切ったもの、これもボカシ用。

5番、6番を含め、ボカシ方の程度によって使い分けてますが、どれをどういう場合に使うかは自分でもよくわからない時が多く、今のところは気分によってとしか言えなかったりします(汗)。

 

以下、参考例です。

写真に撮るといつもわかりにくくなってしまうのですが、ベタ塗りの1回目はだいたいこんな具合です。

重ね塗りを行うとご覧の通りムラが消えています。

ウェザリング前提の戦車の場合は2回の重ね塗りで大概は大丈夫です。

 

↓これは重ね塗りを行って迷彩の境界線を整える前の状態。

↓境界線をぼかしました。ウェザリング前なので割と粗が見えます。

ウェザリングを行いました↓。

ヘヴィーウェザリングに拘る理由がとてもよくわかりますね(笑!)。

 

ピカピカのカーモデルの塗装をどうすれば良いか、そのうち実験したいと思いつつ・・・。


油彩を実験してみた。

2021年06月12日 18時22分26秒 | プラモ(塗装)
ついに油彩に手を出しました。
金曜の会社帰りに画材屋さんで安いのを物色。
とりあえずHajimeさんがお勧めしてくれたバーントアンバーに少し明るいイエローなんとか(読めない)の2色とターペンタインを購入。


いつかのスチュアート君に実験台になってもらいます。


パレットを買い忘れたので調色皿で代用

写真がうまく撮れてなくてわかりにくいですが砲塔にチョンチョン付け。


で、お決まり?のなんじゃこりゃと・・・

でも慌てる必要は何もありません。乾燥が遅いこともあり失敗しても何度でも拭き取れます。
が、拭き取ったりはせずターペンタインで濡らした筆とか綿棒で表面に付いた絵の具を薄めるように広げたり部分的に拭い取ったりでいい感じを目指します。割とウォッシングに近い感覚もあります。
もちろん、うまく思うようにコントロール出来るようになるには若干の慣れが必要かもしれません。
ドライブラシ的に擦り付けるのもありかどうか・・・。

車体にも軽く施してみました。

どこが変わったのかぱっと目わかりませんが、油彩のフィルター効果であのグロかったオレンジのパステル錆ダレがおとなしく抑制されました。
でもやはり2色では色味不足、もっと色味が欲しくなりますね。
あとは表面がどうしてもツヤっぽくなるので、なんらかの事後処理が必要になるかもしれません。
が、しかし基本的にはこの半ツヤ感をうまく生かす方向に持って行くのが正解と思われます。
本日の実験は終了です・・・って、ちょっと中途半端感が漂うのは下記の理由によります。

本日のBGM

何年か前に中古ショップで手に入れたシャーデーのベスト盤。
しかし、声なのか歌い方なのかこの人ほんとエロいですね。
あまりにエロ過ぎて、完全に手が止まります。何もかも溶けて流れてしまいます。
本日は選択を間違いました(笑)。

塗装実験(練習)の振り返りとか・・・。

2021年04月11日 16時15分38秒 | プラモ(塗装)
最近は少し暇になったとはいえ、相変わらずワーキングタイム中はPCモニタと睨めっこ状態でありましてドライアイ?からくるかすみ目が辛くて今週はプラモもお休み、職業病でございましょうかね。オンライン会議でも画面共有で細かい表なんか見せられたりしたら堪りません。確認チェックは出来るだけ紙で行いたい今日この頃。
そんなこんなですが、運動不足解消というより目を休める目的でご近所を散歩してるとこんなのを発見。

かわいい・・・どうやら1点もののよう、いっぱい増やしてくれれば楽しいのにね。

前置きはさておき、こういう時は年明けから始めた古い完成済モデルを使った塗装実験(練習?)を振り返っておこうかと・・・。
基本色塗装でのドライブラシの活用とウェザリングでのパステル活用がテーマでありました。
エアブラシを使わない(使えない)私にはドライブラシは一度はやってみたい必須の技法だったこともありなかなか楽しい実験でありました。
ウォッシングなどのウェザリングを前提とする場合には、そのフィルタリング効果に負けないように大胆な明度差と色調差を作るというのが教訓。

写真のシャーマンはウォッシングに負けてしまい砲塔に施したドライブラシは完全に隠れてしまいました、わずかに前面の装甲板にその名残を留めてます。



直近のJS-2でなんとかドライブラシ効果を留める事が出来た感じでしょうか。最もこんなヘビーウェザリングは好き嫌いの分かれるところだと思いますけどね。
迷彩塗装の時にどうするかは今後の課題。

パステルの利用は使い慣れてくると当初思ったよりうんと面白くて、今後外せないアイテムになった感じです。基本はカッターナイフで削って粉状にしたものをエナメル系の塗料(クリアを含む)と溶剤に混ぜて使いますが、配合色や配合率と薄め方によって応用範囲が広がります。

飽和状態に近いドロドロ状態は文字通り泥んこ表現にバッチリ、この上から更に塗装を重ねても面白そう。

パステル含有量を減らして使うと塗料だけの普通のウォッシングと一見違いが無さそうにも見えますが、完全に乾燥するとザラついた塵が積もった汚れのような質感が出てきます。

使いどころが難しいですが一番面白いのはやはり錆の表現でしょうか。混ぜ合わせるパステルの色や塗料色によっていろんな表情を出せるような気がします。


これはちょっとやり過ぎの例かもしれませんけどね(笑)。もう1~2回ウォッシングを重ねると落ち着いて見えるようになると思うので、気が向いたらやっておきますか。

ま、いろいろあるかとは思いますが、結果として自己満足度はそれなりにアップしてます(ただの手前味噌)。でもチッピングはまだまだ課題多しって感じです。

そんなこんなで次をどうしようかと・・・大物を購入してしまいました。

ツィメリットコーティングが必須になるので、ポリパテと失くしてしまってたコーティングブレードもいっよに入手。これがなかなかハードルが高い。

お手軽そうな別売のコーティングシールみたいなのもあるけど立体感がイマイチっぽいのでやるならやっぱりパテで表現したいところ。クルスク戦時のフェルデナントに改造してツィメリットコーティングを回避するという奥の手もあったりしますが・・・。

これも買っちゃってるんですけどどうしましょうかね~(笑)。


※投稿後、スチュアートの写真を1点追加しました。


本日のBGM

ウェザーリポートのデビューアルバム。
数あるウェザーリポートのアルバムの中でやっぱりこのデビュー盤が一番好きです。
ジャコ・パストリアス加入後のダンサブルなウェザーリポートも良いですが、やっぱ踊れないので(笑)。

パステルでウェザリング実験(その2)

2021年02月03日 18時18分04秒 | プラモ(塗装)
パステルウェザリング実験の続きです。
前回エナメル系溶剤に溶けてくれなかった安物パステルですが、何故かエナメル「塗料」だと溶けてくれます。
顔料を溶かす成分は溶剤の方には入ってないのですね、40年を経過したエナメルの塗膜が恐ろしく頑強だったのはそういう事かもしれません。
それはさておき、エナメルのクリアがなかったので会社帰りに買ってきました。
タミヤエナメルには艶消しクリアがないので、フラットベースといっしょに購入。


で、前回のようにシャーマンの車体裏でインスタントにお試し、一晩乾燥させた図。

しっかり定着してくれてます。粉っぽさが少し薄くなってしまいましたが、溶かしているのでしょうがないところです。
でも通常の塗料にはない面白さがありそぅです。

完成後は見えなくなる排気管でお試しの図。

このシャーマンで実行するつもりはありませんが、赤錆でボロボロになった表現などに合いそうです。
パステルの色を変えてこびり付いて乾いた土の表現なんかができれば面白そうであります。

パステルの色もそうですが、溶かすクリア塗料とフラットベースの添加量、薄めに使う溶剤の量などのパラメータ変化でかなり表情が違ってくるのではと思えます。
あとはパステルにも種類があるようでオイルパステル(クレパス、クレヨンを含むソフトなタイプ)なんかも試す価値がありそうです。

ってことでドライブラシシャーマンを仕上げに向かわせつつ引き続き実験でありました。

パステルでウェザリング実験

2021年01月31日 23時49分15秒 | プラモ(塗装)
パステルがどう使えるか実験してみた。
以前YouTubeで削って粉状にしたパステルをエナメル系溶剤で溶かして使うというのを見ていたので、まずはそれを試してみようと・・・。



で、さっそくドライブラシ実験のM4A3シャーマンの車体裏側を使って試してみたのだが・・・

写真真ん中の部分左側はパステルとエナメル溶剤を混ぜて塗り付け、
真ん中右側はパステルと水性アクリル溶剤を混ぜて使ったもの、
写真右側のオレンジ色の部分は溶剤を使わず削った粉を直接筆で塗り付けてます。
この写真だけ見ると使えそうに見えますが、実は大問題が・・・先日買ってきたパステルはエナメル水性アクリル共に溶剤に溶けてくれず定着してくれないのでありました。溶剤が乾いた後、指で擦ると落ちてしまいます。チョークのような感じなのでありました。
粉っぽい雰囲気がなかなかいい感じなので、なんとか解決法を見つけてみたいと思うのですけどね。
試しにエナメル塗料のフラットアースに混ぜて使ってみるとやや不安定ながら定着します、
塗膜の中に閉じ込められるからでしょうか(写真左下のオレンジの染みのような部分)。
という事はつや消しクリアに混ぜてみると使えるかもしれない、がしかし、あいにく手元にエナメル系のクリア塗料がないので、それは後日改めての実験ということで。

あとはパステルにもいくつか種類があるみたいなので、もう少し実験の余地がありそうです。
今回使ったのは一番安いハードタイプのものだったので、柔らかいソフトタイプも試す価値はあるかも。
ってことで次回に続くでございました。

リペイントで塗装練習するとか、しないとか。

2021年01月23日 12時31分32秒 | プラモ(塗装)
居室内のジャンクヤードで野ざらし状態(?)だった昔の組立済プラモをいくつか回収してみた。
塗装の練習台としてリペイントし、うまく行けばレストアしようという魂胆でありますが・・・。

おおよそ40年ぶりに回収した車両
T-34/76 43年型

特にデカール不要なので仕上げ易そう、でも履帯がちょっと・・・初期の頃のモデルカステン連結履帯(可動ではない)がどっかにあったはずなのでそれを見つけてからかな。

Sd.Kfz.250ロンメルのグライフ

張り替えるデカールがないと手がつけられないですね・・・タミヤが再版するのを気長に待った方が良いとか(笑)。

M3A2兵員輸送車

これも上記に同様?、やるなら少しハウツーを貯めてからの方が良さそう・・・でもA2仕様は試作だけで量産されていないらしいというのがちょっと減点対象?。

M4A3シャーマン

まずはこれがやり易いかも・・・細かい事言わなければ流用できそうなデカールもありそうだし。
やや難ありとは言え、アヒルの嘴(だったけ?)付履帯がええです。

その他小物

こういう小さいのって何故かそそられるんですよね。
でも鉄拳?ちゃうケッテンクラートは新しい金型のキットが欲しいなぁ。

20~30年ぶりの回収車両
メルカバMk.Ⅰ

これでやるならチェーンカーテンをなんとかせにゃあきまへん。
ずっといつかやりたいと思いつつちょっと気が遠くなったり(笑)。

JS-2前期型

これもやり易いかもね、特にデカールなくてもいいし。
赤錆だらけのウェザリング練習にちょうど良いかもしれませぬ、でも事前に構想をよく練った方が良さそうとか・・・。

どれもこれも取りきれない綿埃が凄いのなんの(笑)。
なんだかんだですが、まずは筆塗り塗装の基礎からやり直しってことでM4A3に手を着けるのが順当と判断・・・どうなることやら。

ライトモデラーの塗装法とか・・・(その2)

2020年10月10日 12時48分32秒 | プラモ(塗装)
前回の続き。基本塗装が終わったらデカール(スライドマーク)を貼って、いよいよ楽しい汚し塗装となりますが、デカールについてちょっとだけ。私のように長い年月を経過した積みプラとか中古品を作る場合、デカールが劣化していて水につけて貼ろうとした時にプチプチちぎれてバラバラになっちゃう時が間々あります。そういう劣化が予想されるデカールは艶消しクリアかクリア塗料でフィルム面を塗装しておくとたいがいは防げます。アクリル塗料で塗装した場合はよく乾かしておく必要があります。生乾きのアクリル塗料は水で溶けだしちゃうので。完全に乾けば水に溶けたりしません。

で、汚し塗装(ウェザリング)です。最近はウェザリング用のいろんなマテルアルが販売されてるのようなので泥まみれ状態や錆が浮いた状態なんかも比較的簡単に表現できそうですが、私の場合は古典的なウォッシングとドライブラシでおしまいにしております。パステルや油絵具を使う人もいるようです。決まった方法は何もないので一番創意工夫がモノをいう領域と言えそうです。

で、ウォッシングと言うのは溶剤で薄めた塗料でモデル全体をシャバシャバ洗うように汚して行くのでウォッシングと言います。洗ってるのに汚してるんですねぇ~。私の場合は茶系の塗料にその時々のイメージで黒や赤を加えたりします。最初にかなり薄めた塗料で全体をまんべんなく塗って行きます。これで全体の彩度が少し落ち着てちょっとそれっぽくなってきます。次に今度は窪んだ場所やパネルラインやリベットような場所を中心に最初よりやや黒っぽくしたり赤っぽくした色を流し込むようにします。細目の筆で行いますが塗るという感覚より流し込むという感覚です。細い溝状の部分や段差になった場所には毛細現象で塗料が勝手に流れ込んでゆきます。やり過ぎた場所や余計な場所についた塗料は溶剤に浸した綿棒やティッシュで拭き取っちゃいます。ディテールにメリハリもついてきます。このやり方を応用して行くと雨だれの跡とかもそれとなく表現できます。飛行機モデルだとパネルの分割ラインを強調したりドライブラシを併用して漏れたオイル汚れや排ガス汚れを表現したりできます。艦船モデルにも有効な手法かと思われます。
ヘタなのであまり参考にはならんけどウォッシングの例として(湾岸戦時のチャレンジャー)

基本が単一色の場合のっぺりおもちゃっぽくなるので変化をつけるためかなり積極的に行います。が、ヘタなのでようわからんです。

あと空ものでよく行うスミ入れの例


どうでもいいけど緑色のゼロは好きになれません。
全部30年以上前に作ってたものなので経年汚れといっしょになって少しは味わい深くなってるとか(笑)

もうひとつの手法、ドライブラシというのは筆につけた塗料を一旦ぬぐってパサパサにした状態でこすり付けるような手法です。筆に残す塗料の微妙な量の調整や筆の力加減で意外にいろんな表情を作れます。基本凸になった部分に塗料が残るのでモールドを強調して立体感を出して行けます。塗料のぬぐい方や力の入れ加減など一定の経験が必要かもです。

↓作成後40年を経過したM3スチュアート・・・ドヘタです!。

ドヘタなせいでかえってどうやってるかの基本が見えやすいかもと思ってですが・・・この時は無謀にも基本塗装もドライブラシも同じエナメル系でやってます(相当にいい加減というか投げやりなやり方してますね~)。ウォッシングは行ってません(この時はまだウォッシングを知らなかった)。

ドライブラシは飛行機や特に艦船モデルでは使いにくい手法かもしれませんが、微妙な明度を調整しながらドライブラシで色を重ねて行くと基本塗装にも応用できて面白い表現が可能になります。
ウォッシングが暗(影)の部分ならドライブラシは明(光)の部分と言えるかもしれません。まさしく絵画のような表現をなさる達人もいらっしゃったりします。残念ながら私がそんな境地に達するのは死んでも無理でしょう。

長くなりついでに筆塗りでの迷彩塗装について・・・、
はっきり言ってエアブラシにはかないません!。でもうまい人は一種の風合いというか独特の存在感を表現してる人もいます、私には到底無理でございます・・・それはともかく筆塗りはお手軽にできるし、重くて大きい機材も必要なしってことに尽きちゃいます。
お恥ずかしい次第ですが、ちょっくら事例として・・・私の場合、色の境目をドライブラシの要領でそれとなくぼかしてます・・・。


塗色の組み合わせが暗い色だと比較的うまく行きます。

旧独軍に多いダークイエローのような明るい色が入ってくるとなかなか誤魔化しが難しくなったり・・・


ヘタです!最後はウェザリングで誤魔化しちゃうという強引さ。

いずれも作成後30年近く経過したものばかりなので劣化による風合いが加わって少しはマシに見えるとか・・・ってことはないか。
まっ、ともかく「楽しめばぁ~♪それでいいのぉ~♪」プラスティックラブ・・・って、あっ、プラスチック違いね・・・(笑)。

ライトモデラーの塗装法とか・・・

2020年10月08日 01時10分35秒 | プラモ(塗装)
プラモネタが続いております、何故ならこれが一番楽なので。
スピーカーはお金と頭と体力を使います。
音楽ネタは頭を使い感性を深めねばなりませぬ。
アウトドアやスポーツついでにグルメもまったく興味なし。
プラモは長年の積みプラ在庫処理なので使うお金は塗料代だけ。若干視力を消耗しますが、元々ド近眼の私は老眼になってもメガネを外せば近くのものはバッチリ見えます。指さえ動けば大丈夫。
組み立ては誰がやっても結果はみんな同じなので(ディテールアップをしないという条件で)、作り手の個性が出るのは大半塗装の部分と言うことになり、やはりそこが楽しい大人な部分ということになります。
なので少し塗装の事を書いておこうかなってことでございます。

基本ライトモデラーの私は筆塗りしかしません。エアブラシのことは全くわかりません。というのが前提になります。
模型塗料は基本的に(私の知る範囲で)大きく分けて3種類になるかと思います。
溶剤の種類によって乾きの早い順にラッカー系、エナメル系、アクリル系になります。筆塗り専門の私は基本塗装をアクリル系、汚し塗装をエナメル系という使い分けです(至極一般的)。
基本塗装と汚し塗装は溶剤の種類を変えないと色が溶け合ってグチャグチャになります。
で、基本塗装についてですが、筆ぬりの場合は乾燥時間が長い方が筆ムラができにくくなります。何故かというと塗膜が乾くまでの間に塗膜の厚い方から薄い方へ均一なろうと流れて行くからです。とは言うものの通常の塗料の場合1回だけの塗りでは綺麗になりません。
通常2回~3回重ね塗りすることになります。

筆塗りのコツはとにかくムラを気にしない、ササッと塗るということに尽きます。
2~3回重ね塗りするとたいがいは綺麗になります。その時に重要なポイントは1回目の塗装をよく乾燥させてから2回目を塗る、3回目は2回目がよく乾いてからという事になります。
生乾きの内に重ね塗りすると最初の塗膜を筆が掬い取ってムラが一層ひどくなります。
意図的にそういう性質を利用した塗装法もありますがかなりな高等テクニックになります(松本州平のドライブラシ法を知ってる人は相当なオールドマニアかと)。
2回目以降の重ね塗りの場合、筆を動かす時にあまり抵抗感なくス、スーッと伸びるように塗れて行くって感じがベストです。ちょっと慣れないと難しい感覚かもしれません。アクリル塗料は水で薄められるので便利です。買ったばかりの塗料でも店頭での在庫期間が長かったものは濃くなりすぎているのがママあったりします。多少は経験も必要かと思いますが、塗った傍からムラを修正しようとしないが最重要なポイントでございます。

ついでに乾燥時間についてですが、塗料の種類や塗装のやり方や気象条件によってマチマチにはなりますが、つや消し系の塗料が多い私の場合は2~3時間おいただけで重ね塗りしちゃいます。が、できるだけ半日以上は置いた方が良いと思われます。ツヤありの場合は特に1昼夜以上置いた方が無難です(ツヤ塗装は筆むらが目立ちます)。じれったいですがこれが肝心な部分。なので完成を焦ったり急ぐのは禁物、絶対になりませぬ。気持ちをゆったり保って過程を楽しみましょう~、常に納期が着いて回る仕事じゃないのでね。
更に突っ込むと重ね塗りの時の塗料の濃度も少しだけ気にしておく必要がありそうです。濃過ぎず薄過ぎずがポイントです。濃すぎると塗料の伸びが悪くなり特に重ね塗りの際は筆に無駄な力が加わり下地を冒してしまいます。薄すくて悪くなることはそんなに無いかもですが無駄に塗料が流れて必要のない部分に色が着いたり、重ね塗りの回数が増えるので時間と労力が無駄になります。

うまく行かなかったり失敗したと思った場合、溶剤を含ませた布ギレ(いわゆるウェス)で拭き取ったり、細かい部分はたっぷり溶剤を含ませた筆で塗膜を溶かして流したりで一定のリカバリーは可能です。塗膜の凸凹がなく厚みもそれほどなければそのまま重ね塗り。凸凹ができるほど塗膜が厚くなっていたら目の細かいサンドペーパー(800番以上?)で地ならしという方法もあります(気を付けてやらないとモールドもいっしょに削っちゃいますけどね)。
作業工程ごとに写真を撮っていれば事例としてわかりやすく紹介できますが、私が一番苦手とする部分なので申し訳ございません(作業中は余計な事を考えたくないんです)。

で、これは去年30年ぶりに発掘された道具箱の中にあった現在使用中の筆一式でございます。

左から順に基本平面塗装用の平筆が2本(案外、細いのを使ってます、この辺は人それぞれの使い勝手かと)。
左から3本目が細部塗装用の面相筆(案外、太いの使ってます、フィギュア以外はこれでたいがいは大丈夫)
4本目がフィギュア類専用面相筆(穂先が乱れる度にハサミで切り落としてるので段々短くなってきます)。
5本目が汚し専用必殺ドライブラシ(これも上記理由で少しづつ切り落としてるので限界まで短くなってます)。
6本目が迷彩境界線ぼかし専用ドライブラシ(細目の平筆の穂先を切り落としてます、元は5mmくらいの長さにしてましたが乱れがひどくなると切っちゃうのでかなり短くなって限界が近づいてます)。
あとこれ以外に気分で使い分ける筆(意味不明)がいくつかあったりします。

30年越しの筆達もそろそろ更新が必要かなという今日このごろ
ちょっと長くなって疲れてきたので、続きは別の機会にってことで。

以上、これもスピーカーと同じでマニアな方々からは鼻で笑われてしまう内容でございましょう。
まっ、自分が楽しめればそれで良いのでございます、どこまでやっても自己満足に違いはございません。
(投稿後、若干加筆してます)